~原爆・8月6日、8月9日……~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 昭和二十年・八月六日、午前八時十五分、広島にウラニウム型原子爆弾:リトルボーイが投下され、推定16万人以上が4か月をまたずに絶命します。当時の広島市の推定人口は35万人だったことからも恐るべき数字であると言えるでしょう。

…そして、そのわずか3日後の八月九日、午前十一時二分、今度は長崎にプルトニウム型原子爆弾:ファットマンが投下され、長崎市の人口24万人のうち15万人近くが絶命します。

当時、世界大戦は終焉に向かってはいましたがアメリカやソビエト、はたまた中国といった国々の思惑が錯綜する中での原子爆弾による戦争終結への一手は、あまりにも陰惨で残酷極まりない戦略であったと言えるでしょう。

長崎に原爆が投下されてわずか6日後の八月十五日、天皇陛下による戦争終結の玉音放送が流れ日本は終戦をむかえるのですが……大東亜戦争(太平洋戦争)での日本人死者はおよそ300万人、実にその十分の一の30万人にもおよぶ死者がたった2発の爆弾によるものであることは、本当に恐るべき事実です。

今日は69回目原爆の日として広島では平和記念式典が行われました。原爆投下の直後、またそれからわずかな期間でお亡くなりになられた方々の故人数は16万人以上でしたが、その後も被爆者の方々が亡くなられ続け、現在では26万人以上に達したとのこと……
僕も含めて多くの日本人の中で、あの太平洋戦争を実体験した方々や原爆体験者の方々も随分と少なくなり、本当の意味で戦争を知り、語り、そして否定する意識が希薄となりつつあります。

戦争を経験したい者などほとんどいないでしょう。…しかし人間とは愚かなことに、これまでも
‘喉元過ぎれば熱さ忘れる‘のたとえのごとく、痛い思いをしたのにも関わらず、また同じことを繰り返すのです。
世界の上層部の人間達がどうとか、秘密結社の暗躍がどうとかは取りあえず横に置いて、この時期ぐらいはあの
太平洋戦争について日本人一人一人がその歴史的事実を振りかえり、平和を堅持することを再認識することが必要なのではないでしょうか。

…遠からず前世界大戦を知らない世代だけになる日が訪れますが、その時、日本も含め世界は経験者の言葉や歴史に学べているのか、僕などはとても不安に思えるのです。

八月六日・八月九日……そして八月十五日、決して忘れてはいけない日本人の特別な日です。