~たまゆら・心温まる秀作アニメ~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 もう何度書いたことでしょうか……本当にすみません
電子書籍のデータ化作業がフル回転する度に、長期に渡りブログがストップしてしまい、また皆様のブログを拝見することもままならない状態が続き誠に不義理・不誠実の極み
……どうか、どうか、お許し下さい

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とにもかくにも少し手空きとなった時間を利用して、何とかブログの更新だけはと思い書かせて頂きました。(読んで頂ければ幸いですヽ(;´Д`)ノ

…少し前のアニメ作品なのですが、広島県・竹原市を舞台に心温まる人間模様が映し出された秀作アニメーション【たまゆら】が、今回ご紹介したい一本…いや
全28本なのです。
タイトルの【たまゆら】はこの物語内で語られる写真に写る玉状の不思議な光のことを指し、これは万葉集で歌われている玉響(たまゆらに
…)
の意味するところの玉がゆらぎ触れ合うことと関連があるのかも知れません(…ホントのところ、僕にはよく分からないのです
)。

そういったちょっと不思議なタイトルですが、毎回が感動を呼ぶ素晴らしい物語なんです。

~【たまゆら】の概要~
…小学生の時に父を亡くし、心の整理がつかないままの主人公:沢渡楓は家族(母:珠恵、弟:香)と共に横須賀市・汐入に暮していました。ある日、弟の香(こう)が写真が趣味だった亡き父のアルバムを見つけ嬉しそうに見ていました。それは姉の楓(ふう)にとってはとても辛い思い出の品であり、彼女は悲しさのあまり押入れにしまい込んだモノだったのです。
しかし、かすかな記憶に楽しい日々を話す弟・香の姿を見た楓は、父を亡くした悲しみを乗り越え、父と暮らした楽しい日々に向け新たな一歩を踏み出す決心をします。
…そして彼女は中学卒業を期に父の愛した町、そして故郷でもある広島県・竹原市への高校進学を母に願います。
母・珠恵はそれならばと家族共々竹原に引っ越しを決めるのです。
父の過ごした町・竹原、楓を中心に弟・香、母の珠恵、そして地元に暮す珠恵の祖母や幼馴染のかおる、新しくできた友人・のりえ、麻音、さらに父の友人で写真館を営むマエストロと呼ばれる人物など…………。
多くの人たちとの心の交流を通して、高校生:沢渡楓が父の死を一歩ずつ克服し、自立していく姿を本当に優しく丁寧に描き込んでいる珠玉の作品です。
[参考までに…]
OVA→2010年11月~12月(全4話)
TV放映→第1期・2011年10月~12月(全12話)
TV放映→第2期・2013年7月~9月(全12話) 

主人公の沢渡楓(さわたりふう)は基より、彼女を取り巻く一人一人の心の機微やその成長もきっちり表現され、また時にはシリアスに、時にはユーモラスにと、人が暮らす上でとても大切な喜怒哀楽を無理なく描いているところも共感を持って見ることができる作品です。
また監督・脚本の
佐藤順一氏のこの作品に込めた人間愛が見る者の心をジワジワと侵食していく展開には手放しで喝采です!

昨今の学生を中心に据えた作品の多くは単なるエンターティエメント性のみを追及したモノが幅を利かしていますが、そんな中にあって心を育てることができる数少ない作品【たまゆら】は、ええおっさん(大人ね)が見ても心打たれるお薦めのアニメーション作品です