~葛飾北斎の娘もすごい!~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 本日も昨日に引き続き芸術のお話しをちょっと………

実は全然違うことを書くつもりだったのですが、いつも読んで下さるブログ仲間の方が葛飾北斎に行かれたということをコメントに残されていたので、それじゃー北斎繋がりのことを書いちゃおーと予定を変更することにしました
……と言うことで本日は偉大な絵師、
葛飾北斎の三女でお父ちゃんの北斎に勝るとも劣らない腕前だった葛飾応為をご紹介したいと思います。

【葛飾応為:かつしかおうい】とは……
葛飾北斎には息子が2人と娘が3人(娘は4人説も有り)いました
そんな兄弟・姉妹の中、三女だった応為は江戸後期を代表する堤派の門人・南沢等明に嫁入りするのですが……
父・北斎の才能を強く受け継ぎ、性格も北斎譲りだった応為は、夫が描く絵の未熟さを笑ったことで離縁されてしまいます。
出戻りとなった応為は北斎と同居し、絵師として作画活動をすると同時に父・北斎の助手も務めます。
彼女は特に美人画に優れ、北斎をして「美人画にかけては応為に敵わない」と言わしめています。
また同時代の絵師で北斎を師と仰いでいた渓斎英泉も彼女のことを自著で「女子栄女、画を善す、父に従いて今専ら絵師となす、名手なり」と高く評価しています。
晩年は仏門に帰依した後、加賀藩から扶持され金沢で亡くなったとも北斎没後の安政4年に家を出たまま行方知れずとなったとも言われ、はっきりとした没年・所在は分っていません。

こうして応為の人生を簡単に辿ってみましたが、なかなかに強く、そして才能豊かな人だったようです。
……それでは応為の作品を幾らか紹介致しましょう
【壱枚目・春夜美人図:しゅんやびじんず】

【弐枚目・廊中格子先図:かくちゅうこうしさきのず】

【参枚目・参曲合奏図:さんきょくがっそうず】

三枚ほど画像をUPさせて頂きましたが………
構図といい、筆・色使いといい、精緻さといい、もう凄いとしかいいようがありません。また光と影の使い方がまるでレンブラントを彷彿させるような表現となっていて、彼女の力量が世界レベルであったと言っても過言ではないと思います。

葛飾北斎の愛娘・葛飾応為!、もっと評価されてもいい絵師だと僕は思うのですが………。