~アニメは世相を投影している①~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 いつもながら仕事(…突然ドヤドヤ来る)が詰まってくると、まったくブログに手が回らなくなる状態となり、いつもお世話になっているフォロアーの方々や、閲覧して下さる皆様に不義理・ご迷惑をお掛けし、大変申し訳なく思っています(本当にすみません……( ̄Д ̄

やっとブログに割く時間ができましたので(1週間ぶり
)、ブログ更新に努めたいと存じます。
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 本日はアニメと社会との関係について僕なりに思うところを書いてみたいと思います。

僕たちが子供のころ…そう、60~70年代はアニメが草創期から発展期へ移行する最中だったように感じます。
また60年代の東映などに代表される劇場用アニメーションから得た手法や様々なノウハウはテレビ時代の70年代前後に大きく活かされたようにも思います。(…これら技術や人材が日本におけるテレビアニメを下支えし、今日言うところの世界屈指のジャパニメーション・ブランドを確立させたことは言うまでもないことでしょう)。

そうした発展に加え、アニメーションには実に多くの社会現象(流行など)・問題・世相などが反映され、時代々を‘知る‘情報の1つであると僕は考えています。
敗戦後の日本がアメリカ式(?)民主主義をもって国家・社会の思想的進路を規定したことにより、それまでの戦前教育が施した国家概念を根本より否定したことは間違いのない事実です。

それは日本社会の様々な分野(ジャンル)に浸透していく訳ですが、特に日本を占領・統治したアメリカからの影響は大きかったと思います。
テレビが一般家庭に普及し始めた頃、テレビ番組の多くがアメリカで制作されたドラマでした。
ソープドラマ(昼メロ)の源泉はアイ・ラブ・ルーシーや奥様は魔女ですしそのほかのドラマや映画にしてもアメリカイズム全開の思想・文化がテレビ受像機を通し日本社会を内側から変革していったことは容易に想像ができます。

アニメにおいても初期(黎明期)は国産よりアメリカ製アニメが大半であり、僕も含め子供達の多くが知らず知らずのうちにパクス・アメリカーナの洗礼を受けていたのだと思います。
(これはナチスのゲッペルスがオーストリアやハンガリーなどで行ったラジオによるプロパガンダ活動に限りなく近いかも……)。

そんな中、国産テレビアニメ第1号とも言える‘鉄腕アトム(1963~66)‘の放送が開始されます。アトムは色々な意味でまだまだ実験アニメでしたが、その最終回は衝撃的でした。
地球を破壊にいたらしめるミサイル(ロケット?)をアトムが方向転換させ、自らミサイル(ロケット?)と共に燃えさかる太陽に飛び込み地球の危機を救うのです。
僕は子供時代、この最終話にとても嫌悪感を抱いていたのですが、成長した今、当時の世相と照らし合わせた時に日本人が敗戦により失い、あるいは自己変革を余儀なくされた精神性への強烈なメッセージだったのではないかと思うようになりました。

…アトム以降、鉄人28号や遊星仮面、などが僕ら世代に「カツ!」を入れ、またそれ以降のスポ根アニメ、巨人の星・キックの鬼・タイガーマスク等々は大人も巻き込んだ社会現象を引き起こし、日本人の根底にある根性論が高度成長期への牽引にも結びついたように感じます。

その後、ロボットアニメ全盛の立役者マジンガーZやゲッターロボの登場は高度成長による物質の豊かさを象徴するかのように、巨大なロボットによる破壊と再生が毎回のように繰り返されていくのですが………

…と、言うことで本日は60~70年代のテレビとアニメについて書きました(あくまでも私見だからね
…私見っ)。
次回は80年代前後から始めたいと思いまするぅ~~~