(待ちくたびれましたよー、カガノミハチ先生ぇ~)
[アド・アストラ]……この表題はラテン語でローマの哲学者・セネカが残した言葉、per aspera ad astra(困難を克服し栄光を勝ち得る)から引用されています。
…そしてこの物語の世界とは古代ヨーロッパにおける二大国家、共和政ローマとカルタゴの間で紀元前219年~201年にかけて戦われた第二次ポエニ戦争を主軸に描かれているんです。
これだけ聞くと何だか取っ付き難いコミックスなんじゃないかと思われるでしょうが、そこんとこは大丈夫。
予備知識が無くっても戦記モンとして十分楽しめる作品です。
(…でも古代ローマを知ってたら、さらに楽しめること間違いナシ)。
この作品はストーリーの組み立てもさながら、登場人物の描写から背景の描き込み、スッゲェ~迫力とカメラワークを意識した戦闘シーンと全ページの完成度が半端じゃありません(@_@;)/
とにかく作者であるカガノミハチ氏の構成力・作画力は驚嘆に値するものだと僕は思いました。
……冒頭でも触れましたが、現在[アド・アストラ]は第5(Ⅴ)巻まで刊行されています。
そして物語の展開はと言えば、一人目の主人公ハンニバル・バルカ(カルタゴの将軍)が冬のアルプス越えを成功させイタリア半島へ進軍、ティキヌスの戦い・トレビアの戦い・トラシメヌス湖畔の戦いと連戦連勝を重ね、第二次ポエニ戦争前半戦の山場!、カンナエの戦いに突入したところです。
(…そう!ハンニバルの世界史に刻まれる戦いが始まったばっかしのところなんですよー)。
また第二次ポエニ戦争の後半では本作のもう一人の主人公ブブリウス・スキピオ(ローマの将軍)が天才的戦略家・ハンニバルの前に立ちはだかるのですが、それはまだ先のお話しのよーで………。
(現時点でのスキピオは地位も名声も極小な状態ですから……)。
とにもかくにも、まだまだ巻数が少ない状態なので今なら1巻から読んでもべらぼうなお金はかかりません。
[アド・アストラ]……このコミックスは、近年稀に見る素晴らしい1冊であることは疑う余地なしです。
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(……………てへっ(*^。^*)/♪)