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僕は歴史ものが大好物です(…なんか前にも書いたよ~な気が
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特に中国史を背景に歴史的な事実に基づいた著書ならば、フィクション・ノンフィクションお構いなく、何でもかんでも読みあさる傾向にあります。
でも、そんな僕にも首尾一貫読み続けている著者がいます
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そのお方とは……宮城谷 昌光氏、その人です(…って言うか、みんな知ってるメジャーな作家さんですよね………ははっ
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宮城谷氏の作品は司馬遷の史記をベースに書かれたモノが多いのですが、それにしても中国の正史・史記のわずかな情報をもとに時代の名将・名臣を見事なまでに描いてらっしゃることには、本当に驚嘆を禁じ得ません
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(なんせ、中国の古代の正史についての資料は焚書坑儒やら項羽の咸陽宮の焼き打ちなので、結構失われてますからねぇ~……トホホ
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そんな執筆が大変な中での宮城谷さんの1冊、「楚漢名臣列伝」が今回紹介の1冊です
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…本書の主な構成はと言うと[楚漢の時代]の概要から始まり、楚漢戦争の両雄・項羽と劉邦に深く関係した名臣たちの幾人かを選択、各章にまとめ書かれています。
①-張良(ちょうりょう)
②-范増(はんぞう)
③-陳余(ちんよ)
④-章邯(しょうかん)
⑤-䔥何(しょうか)
⑥-田横(でんおう)
⑦-夏候嬰(かこうえい)
⑧-曹参(そうさん)
⑨-陳平(ちんぺい)
⑩-周勃(しゅうぼつ)
☆{緑は劉邦軍}・{青は項羽軍}・{赤青は秦軍から後に項羽軍}・{青 緑は項羽軍から後に劉邦軍}・(橙は独立軍}
宮城谷さんが描く名臣たちには、宮城谷さんが様々な角度から考察された上での人間性(性格や人格)が肉付けされ、加えてその精神性(思想や哲学観)までが見事に表現されています。
それゆえ、遠い過去の時代に生きた人々であるにも関わらず、感情移入をしてしまうほどの近しさを感じてしまいます。
名臣たちが何を成したかよりも、どう生きたのかを宮城谷文学は叙情豊かに奏でてもいます
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宮城谷 昌光氏著書、「楚漢名臣列伝」、本体581円+税
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なかなかに読み応えある文庫本ですよ!(ちなみに文春文庫です
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