~不思議な体験・その⑦~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 今回の不思議な体験は前回【タイムトラベルは可能か?】の続です。……あの韓国での出来事からわずか5か月ほど後のゴールデンウィーク
僕は職場の仲間8人ほどと福井県に小旅行に出かけていました。

なぜ福井県かというと、旅行の計画立案者が戦史研究をライフワークし、古戦場やお城の類を散策するのを旅行の目玉にしてやがったのです。
そのため、みんな否応なく福井県にある
一乗谷朝倉氏遺跡を観光するハメになってしまったのです

その日はあいにくの曇り空、しかも周囲にはあまり民家もなく、観光客も僕ら8人の他には実年夫婦が一組だけ………。
その上一乗谷と言うくらいですから、そこはかとなく谷的地形…。

なんかスゲェ~淋しいところで、ホント!鳥の鳴き声さえしないもんだからみんなのテンションだだ下り………(静かなのは悪くないけどねぇ

……ただ一人計画立案者のA氏だけは、楽しそう~に信長に焼き打ちされた史跡後をルンルン気分で巡っていました。

そして僕はというと……静寂に包まれているこの谷で唯一、あちらこちらから聞こえてくる
チョロチョロ…チョロチョロ…という湧水の音に何とも言えぬ気持ち悪さを感じていたのです。

さて、八人中7人がボゥ~~~ッと見ていた一乗谷朝倉氏遺跡の観光が終わり福井市内に向かうと、予約していた駅前のビジネスホテルにすぐさまチェック・イン!、間髪入れずに夕食+一杯やりに市内へ繰り出しました

お酒も回り、ほどよく全員酔っぱらってきたところで誰かが○俗行こーぜと言い出しました。
全員賛成でしたが、あいにく僕は夕食を取り始めた直後から突然の片頭痛に苦しんでいた為、一人ホテルに戻ったのです。(チクショー

部屋に戻った僕は買ってきた頭痛薬を飲むと、着替えも早々にベットへ滑り込みました。
……やがて薬が効いたのか頭痛も治まりウトウトとし始めた頃、突然
バチバチバチバチと炎で木が爆ぜる音が聞こえてきたのです

僕はその音にビックリして目を見開いたのですが、その時僕の目に飛び込んできた景色は燃えさかる紅蓮の炎に、今にも崩れ落ちそうな古い館の一室でした(この瞬間僕の脳裏にはあの韓国での出来事がよぎりました)。

「ここ!どこぉぉぉーー」(前回同様、心で叫ぶ僕!
炎は凄い勢いで四方に燃え移りガサッ!バチバチ!!と燃え落ちる建材………加えてモウモウと室内に充満する煙

またもや狼狽する僕の面前に両手を広げた雅な着物に身を包むお姫様風の女性(たぶん17~8ぐらい…?)が現れ、何かを必至で叫んでいるのです。
でも、僕にはその必至の形相しか分からず、声はまったく聞き取れないのです(でも館がガラガラと崩れ始めている音や、建材が炎に焼かれる音は聞こえるのですよ)。

そうこうしている内に、甲冑をまとい長槍を持つ老将風の武士が現れ、お姫様(?)を強引に連れ出そうとし始めました。
しかも、どうやらその老将風の武士には僕が見えないようで姫様を館から逃がそうと必死でした。

……やがて一気に崩れ出した館は、僕の面前を真赤に染め上げ、その終焉と共に視界はホテルの室内に戻っていました。

あの韓国・インチョンのホテルで体験した時同様、僕は館の建材が燃える音・匂い・熱さの感覚をしっかりと感じていました。
…ただ今回違ったことは、お姫様(?)には僕の姿が見えていたようですが武士には僕は見えていなかったということ。
それと前回と決定的に違った点は声が聞こえなかったことです


それにしても、今もって奇妙で奇怪な体験としか思えません
僕は確かに居たのです!たぶん一瞬過去の時代に…………

一乗谷に行ったことが引き金になったのでしょうか?
1573年(天正元年)・8月16日、朝倉義景を大敗させた信長軍は翌日17日、
一乗谷に火を放ち谷は灰燼と帰すのです………


タイムトラベル……とは言い難いかも知れませんが、しかし体験は間違いなく僕の脳裏に焼き付き、そして今も記憶として残っているのです。

さて、皆さんは僕のこのお話しをどう思われますか………