~涙線がゆるみっ放しのアニメ~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

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 総合的に鑑賞に耐えうるアニメ作品というのはなかなか無いものでして……… そんな中いつ見てもストーリーの良さに引き込まれ、最後には必ずと言っていいほど、涙線がグダグダになってしまうアニメが僕には1つあります。

そのアニメとは……ズバリっ 「夏目友人帳」なる作品です。
 
原作者は緑川ゆきさんと言う方で、白泉社刊行のLaLaDXおよびLaaLにマンガ連載中です(2014年1月現在で単行本が17巻まで既刊)。
アニメはほぼ原作に沿って制作されていて、現在4クール(1クール12話)とOVA化分2話の計50話分が発表されています。

作品の概要はと言うと………
主人公:夏目貴志は物心つく前に母を、そして幼くして父をも亡くし、その後は親戚をタライ回しにされる(一時施設に預けられていたこともあった)という不遇の人生を歩んでいました。

ただ…親戚をタライ回しにされる原因の1つに、彼が妖怪(あやかし)が見えてしまうという性質があり、普通の人から見ればその事が気味わるがられたり、嘘の行動・言動に結びつけられたりされ、結果彼の預かり手達がことごとく持て余してしまうのでした。
(それゆえ、次から次へと彼の保護者が変わっていったみたいです)
 
(藤原滋⇈      藤原塔子⇈)
そんな折、父方にあたる遠縁の藤原夫妻が彼を引き取ります。
藤原滋・塔子夫妻には子供がなく、夏目貴志はこの夫妻に乞われて引き取られることとなります。
こうして心優しき藤原夫妻は夏目貴志を本当の家族として迎え入れるのです。

……そして、ここから彼と彼の祖母:夏目レイコが残した遺品・友人帳に加え、運命的な出会いから彼の用心棒となる妖怪(あやかし)ニャンコ先生(斑/まだら)を中心とした夏目友人帳の物語は始まるのです。
 
(ニャンコ先生・依代の時の姿⇈)
 
(ニャンコ先生・斑/まだら時⇈)
彼・夏目貴志
が血縁者の唯一の品として持つ祖母の友人帳
この友人帳
実はとんでもない代物で、祖母の夏目レイコが勝負して負かした妖怪たちに名前を書かせ子分の誓いをたてさせた、いわば念書のよーなものだったのです。

この名前の念書、妖怪(あやかし)たちにとっては絶対的服従の効力があり、名前を呼ばれた妖怪は決して逆らうことができません。
そのため貴志
は名前を取り返したい妖怪(あやかし)たちや、その効力を利用したい妖怪(あやかし)たちに日々悩まされることとなるのです。

しかし
心優しい主人公:夏目貴志はそういった人ならざるものたちとの間にも交流の糸を紡いでいくのです。
それは時にニャンコ先生(斑/まだら)
の助力を得て…また時には親友の田沼多軌の応援を力に……。

やがて妖怪(あやかし)の中にも夏目
に心を寄せるものも現れ、彼はレイコの残したやっかいな友人帳が心と心の繋がりを果たす大切な品であることを自覚していくのです。

この作品は全編に渡り視聴者が様々な者(モノ・物)
と日常をどう過ごし、関わっていくことが最良であるかを問うてもいます。
各話ごとのテーゼはありますが、視聴者にもアンチテーゼすることを求めているのかも知れません。

単なる妖怪マンガ、妖怪アニメと言ってしまえばそれまでですが、近来まれにみる‘感じる‘こと‘思考ができる作品だと感じました。
(さぁ~、皆さんも夏目友人帳を観て感涙に浸りましょう!…そして定立に対する反定立を思考してみてはいかがでしょうか?)。

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…せっかくなので
夏目友人帳・ED曲の1つ愛してるをYoutubeから引っ張ってきやした!(僕の好きな1曲でもあるんですが、よければ聞いてみてねー )。