~素晴らしき人形アニメーション①~ | 自炊・電子書籍化応援ブログ

自炊・電子書籍化応援ブログ

自炊や電子書籍化を応援するブログです。

 かなり以前のことですが(たぶん20年以上前 …)知人に誘われて梅田にある劇場でチェコの人形アニメーション作家:イジー・トルンカの作品を鑑賞しました。

僕は人形アニメーションというとNHKの{ひょっこりひょうたん島}や{新八犬伝}といったものしか浮かばなかったので、「なんだかなぁ~ 」と思いながらも付き合いで足を運びました。
 
…上映作品はウィリアム・シェイクスピアの喜劇戯曲{真夏の夜の夢}とオリジナル作品(たぶん )、{善良な兵士シュヴェイク}でした。

人形アニメの題材にシェイクスピアの戯曲とは………。
当時の僕にはちょっとイメージできないことでした。

そして映画ははじまり、シーシアス公とヒポリタの婚礼から、妖精王オーベロンと女王ティターニアの争いと……見事な美術設定と命を吹き込まれたかのように滑らかで自在に動き回る人形達に驚嘆したのです

……「なめてた 」、「完全に人形アニメーションをなめきっていた
僕はイジー・トルンカという偉大な芸術家をこの時知ったのです

{真夏の夜の夢}上映終了後、インターバルを挟んでその感動冷めやらぬうちに次の演目である{善良な兵士シュヴェイク}が始まりました。
……1時間以上あった{真夏の夜の夢}と違って、この作品は短編ものでしたが、これまた凄いのなんの………

恐るべきコマ撮り技術!恐るべき労力と映像の作り込み!!。
とにかく、主人公シュヴェイクの動きが神がかり的!!!!!。
 
特に卓上で指をパラパラと動かすシーンなどは、どれだけコマ撮りしたんだぁ~!、というほどの精緻で生き物的な完璧表現なのです
 
…とにもかくにも、この素晴らしい作品群を制作、指揮したイジー・トルンカ氏が、チェコを代表する人形アニメ監督で、カンヌ映画祭でも最優秀賞映画賞を受賞するなど、国際的にとても評価の高い人だということを知るのはこの後なのですが………。

そんなこんなで今日は人形を使ったアニメーション作家について書いちゃいましたが、次もそんな人形アニメの…それも偉大な日本人作家:川本喜八郎について書きたいなぁ~と思っています。

                          ………それではまたネ