昨日(2日)アップしたこの記事の続きである。

 

 

 

(これらは、本日の新聞の紙面の状況だ。東京新聞と読売新聞を並べている。)

1月1日に、能登地方を襲った震度7の大地震をきっかけとした混乱は、今も続いている。

 

被災により亡くなった人の数は、ますます増加しており、こうした大災害が起こった場合、被害の状況を把握しようとすること自体、非常に困難であることを思い知らされる。

 

だが、よくよく考えてみると、日本では前から『いろんなところ』で大地震が勃発するだろうといわれていたし、能登地方にしても少なくとも1年前から『群発地震』が頻発していたらしい。

 

日本列島の日本海側に、『原発銀座』的な状況があることは前から言われていたことで、特に最近、起こったような問題ではない。

(最近、起こっているのは、『地球温暖化問題』等を機に、『そろそろ原発を再稼働してもいいのではないか?』『原発の稼働期間の延長も認めざるを得ないのではないか?』というような議論で、これらは、あまり論理的に突き詰めて出されたような話にも思えない。何となく、ムード的にそうした方向に流されているように感じてしまう。)

 

大地震と津波、それに原発への影響等を考えると、『3・11』で起こったことの(より大規模な形での)再開、再演のように見えてしまう。

 

要するに、『3・11』で問われた課題に対して、いわば論理的な形で決着をつけることができず、それに疲れてしまった国民が、『政治のムード』で何となく『決着がついた』形にして、『それは終わったこと』にしてしまったことが、今、再び問いなおされているような気がする。

 

『3・11』以降、アレ?は(一部の世界においてだけかもしれないが…)当時の首相の菅直人が感情のままに、福島第一原発に怒鳴り込んだ?ことでもって、あたかも『危機が起こってしまった?』かのような、妙な『ストーリー』が(一部で)定着してしまった。

この本あたりが、そういう神話を拡大するのに寄与したと記憶する。

 

菅直人という人は、未だに、このようなセンスのない振る舞いをする。

 

息子の市議選のために、演説を買って出たようだ。50歳を超える息子さんは、めでたく?この度の武蔵野市議選で当選したが、そのあおりをくらって、(任期途中で武蔵野市長の座を放り出したと批判された)女性市長の後任として立てた女性候補者は、信じられないような負け方をしてしまった。

このような菅直人氏のやり方が、もともとの支持者にそっぽを向かれているのではないかという危惧がある。

(何も、岸田首相が、今のような状況にあるときに、似たような行為をする必要はなかろうと思うが…。)

 

このように菅直人というのは、(理想的な)リーダーではないのかもしれないが、しかし、『イラ菅』というだけで、あのような(3・11の原発事故の)危機を一人でひきおこせるほど、魔法の力を有しているような人でもないだろう。

 

都合の悪い物事は、『誰か、悪い奴が引き起こした』に決まっているとして、(菅直人のふるまいかたが、原発事故を拡大させたのだという)わかりやすいストーリーを求める人たち(こういう人たちは、どんな世界にも存在しているが…)が、福島第一?原発事故の因果関係を転倒させてしまったのでは?と感じる。

 

それに『加担』したのが、(もちろん、先ほど著書名を挙げた、作家の門田隆将さんであり)率直に言うと、故・安倍晋三元首相でもあり、それから最近、『日本保守党』なるものを結成して、政治運動に乗り出すと称している作家の百田尚樹氏であることも、全く間違いということでもないだろうと私は思っている。

 

 

ともかく、今回の大地震で日本の抱えるさまざまな問題が一挙に露呈しつつあるといっても過言ではないと思う。

 

地方における人口減少問題、過疎化や高齢化が何をもたらすのか、それは都会の人間の想像を超えた規模で、地域を変えて行っている。

そして、地震や津波、あるいは『原発銀座の不安』の問題は、複合的に作用して、ある日、今回のような大地震でもって、『地域社会が如何に変わってしまっているか』が認識させられるのであろう。

 

これにさらに加えることのできる『リスク』が存在するとしたら、例えば北朝鮮において、『金正恩政権』に対してすら、これを『弱腰すぎる』と考えるような人々が北朝鮮のなかにいたとして、彼らが核ミサイル等のコントロール権を握って、それらの照準を日本の原発等に当てるような事態が起こったとしたら(あるいは、世界の『テロ・ネットワーク』のなかで、同様のことを試みる輩が現れたとしたら??)、それこそ、より、始末に負えない、『最大級のリスク』が出現してしまうことになるだろう。

 

しかしながら、日本の政府などでは、こうした『起こりうる可能性が低いリスク』については、『考えるのはやめる』というのが、通常の行動パターンのようである。

 

仮に、『起こりうる可能性が低い』ものであっても、一旦『起きてしまえば、重大な事態を引き起こすようなリスク』に対しては、それなりに『対策を想定しておく』ことが必要なような気がしている。

(日本の場合、政権の側でも、あるいはそれと対極的な立場にある『野党』の側でも、このように『自分たちにとって都合の悪い事態』というのは、なるべく『考えないことにする』というのが、平均的な行動パターン、思考パターンのようである。)

 

さて、前回書いた『前篇』でそもそもなぜ、私が、町田駅とか、新横浜駅とかあちこち、元日そうそう、出歩いていたのかについて、少し説明しておこう。

 

実は、1月8日から、カミさんと一緒に『大阪旅行をしよう』ということに突然なった。

(これは、私が、12月に弟と一緒に長崎へ小旅行をしたことが、きっかけになったみたいである…。)

 

それで、私はあわてて『大阪旅行』の計画を立てたのだが、私自身、もともと大阪についてよく知らない。それに、ここ10年、20年と大阪に行っていないので、そもそも新幹線の切符の買い方自体、よくわかっていない。

 

ネットで見ると、スマートEX?とかいう(JR東海が運営しているらしい)サービスを使うと、スマホでも簡単に、東海道新幹線の切符を購入できるようであった。

 

それで、『物は試し』と購入してみた。

 

ネットを通して、オンラインでチケットを購入できるのは良いのだが、このサービス、紙のチケットを発行することには、あまり優先順位を重く考えていないようである。

チケットの情報は、交通系ICカードなどにただちに、反映させるから、こうした手持ちの交通系ICカードの情報を申告するようにとの案内が来る。

 

ところが、最近、各地でいろんな障害が起きた場合の対応などを見ていると、この手のペーパーレスのサービスなどは、一旦、回線障害等が起きた場合には、対応が面倒だったり、場合によっては、ペーパーレス・チケットのデータをスマホで表示できなくなる等、いろんな問題が発生するケースがあるようである。

 

そこで、(特に、何でも『紙に頼りがちな世代』の一員である)私としては、JRその他の回線障害が起きたとしても迅速に対応できるように、『紙の新幹線チケット』を発行したいと考えた。

 

ところが、『JR東海』というのは、『JR東日本』などと関係が悪いのかどうか(JR関係各社の相互関係は、よくわからないのだが、『新横浜発、新大阪行き』の新幹線チケットについて、JR東日本の駅構内には、『発券できる券売機』をほとんど設置していないようなのである。

(JR西日本のエリアには、そのような発券機は一般的に設置されているようでもある。)

 

そこで、一昨日(1日)、元日そうそう、いろんな駅を回ってしまった次第だ。

 

実は、町田駅の『みどりの窓口』で担当者から、<長津田駅とかその他、横浜市内のJR東日本の駅であれば、そのような券売機が設置されている>というような説明を受けたのだが、私は、その前に『長津田駅にそのような券売機は設置されていないこと』を自分自身で確認していただけに、この説明に不信感を感じていた。

 

(この担当者は、『障碍者手帳を持っている人』がJRの遠距離切符を購入する場合?の取り扱いについても、別の人に対して、説明をしていたが、いかにもそれも大変そう、というような話に私には聞こえた。また、各種のサービスをいろんな駅で見直しをしている現在、果たしてこの人が、JRの対応について本当に熟知しているか、疑問を感じた部分もあった。JRがしょっちゅう、仕組みいじりとか、経費の節減策を打ち出しているとしたら、彼らには最新の情報が伝えられていないこともあるだろうとも思った。)

 

まあ、それが理由で私は、8日に利用するこの新幹線チケットを紙で打ち出すために、結局は新横浜駅まで出向いてしまった。

(ある種の、JR東海あるいはJR東日本に対する不信感でそのような行動をとってしまったのだが、今回の地震勃発で、やはり自分の行動は『正しかった』あるいは少なくとも、『自分にとっては適切な行動だった』と思うに至った。)

 

当然にも、東海道新幹線の乗車駅であるJR東海の駅を抱えているところでは、構内にこのような券売機が設置されていて、これで東海道新幹線の予約済みチケットを発券することもできた。

 

今回、このようなドタバタをしていたので、私は、結局、新横浜の駅まで、町田駅から横浜線を使って行き、帰りは(横浜市営地下鉄の『割引乗車ICカード』を持っていることもあって)横浜市営地下鉄を利用して、東急・田園都市線の最寄り駅(普段利用している駅の隣接駅)まで移動した。

 

このような無駄な移動を、1月1日からしていたので、今回の能登半島の大地震が発生していた時に、電車に乗っているというタイミングになってしまったのである。

 

これでさすがに、(チケット一枚の入手に手間がかかりすぎて)こりたので、このチケットで大阪についたら、その後、帰りの予定の目途が立ち次第、早めに『紙のチケット』の発券できる機械(あるいは窓口)で帰りの分のチケットを発行しておこうと思った。

 

(もちろん、また何かアクシデントが発生して、帰りの新幹線がきちんと動かないような事態になってしまえば、かえって『払い戻し』とか、『予約変更』とかの手間が必要になってしまうのかもしれないのだけど…。)