新政と仙禽の挑戦について 二、 老兵は死なず、ただ去り行くのみ。 | 日本酒と私

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ブログ復活させます。
2016年3月のブログまでは「ジャパニーズサケラボ」として
好き勝手に書いておりました。
「酒と料理 戸塚駅横研究所」を経営しております。
2020年 SAKE DIPLOMA 取得。

昨年からの

新政と仙禽の「アミノ酸カット」という方針、

造りの大きな方向転換はおそらく新政の佐藤氏主導だと思われる。

数々の改革をしてきた天才醸造家だからね。

 

このブログでつらつら述べてきたように、

 

今後の日本酒業界を鑑みて、

若者への日本酒の印象を変えるため、

加齢による味わいの重たさの軽減、

 

あと、これは

YouTubeか何かで佐藤氏が言ってるのを観たんだけど

新政の「全量四合瓶化」って飲食店のためにしたんだってさ!

 

要するに、お酒を適正に管理出来てない飲食店が多いから

四合瓶にして酒質に変化が起こる前に飲んでもらおうって事ね。

 

てっきり

家庭用冷蔵庫に入れやすいからだと思ってたから驚いたな。

 

あ、話が逸れたけど

この「アミノ酸カット」は憲ちゃんから聞いた通り「熟成に向く」訳ね?

と、すれば

栓を開けてしばらく冷蔵庫に売れずにあっても

仙禽を飲んで分かったように

酒質が悪くならずにお客様に売れるってことなんだよね。きっと。

 

ひょっとすると

また飲食店の事を考えてくれているのかな。

 

 

 

勝手に推測すると、

 

以上の理由から

新政と仙禽は「アミノ酸カット」に踏み切ったのだと思う。

 

しかも

この二つの蔵元は規模も大きいし、

全国を相手にしているから入ってくる情報が量も質も違うでしょ。やっぱり。

 

例えば大手ビールメーカーが都度味わいを変えているのって

膨大なマーケティングと研究の上に成り立っているんだけど

そんな情報も入っていて、

今後の日本人の味覚の嗜好を読んでいるのかも知れないな。

とも思ったり。

 

 

 

 

それでね?

じゃあ今回のこの二つの蔵元の挑戦について私はどう思うかだけど、

・・・正直、前の味わいの方が好きなんだけど、笑

 

 

「変わる」って事は受け入れます。ハイ。

 

 

「私達は最初から造りを変えていない。

私達の酒が受け入れられるようになったのは、日本人の味覚が変わったんです。」

・・・仙禽の薄井氏の言葉もフラッシュバックする。

(今回は造りを変えたのだが。)

 

 

味覚は変わっていくもんだよね。

コーラだって烏龍茶だって最初は「なんじゃこりゃ!」

だったもんね。若い人は分からないだろうけど。

 

あとは、

私個人の経験だけど、日本酒の「酸味」が知識をつけたらより分かったり、

お客様に味わいの説明をすると「言われなければ気づかない」って事も多いしね。

言われて認識したら感じるんだよね。

一般の人にとって「味覚」ってけっこう曖昧。

ブランディングが大事だなぁと。

 

 

 

あと、ポンっと思いつくのが

「老兵は死なず、ただ去り行くのみ。期待を胸に。笑」って感じかなぁ。

え?意味が分からない?笑

 

いや、

それぞれの蔵元が信念を持って酒造りをしていて

百花繚乱、色んなタイプのお酒があればそれでいいんだよ。

それでもって、業界が盛り上がってくれたらさ、それでイイワケ。

人口は減っても日本酒は「日本文化の象徴」だと思うからね。

 

新政は、影響力の強い蔵元だけど

だからといって菊姫や天狗舞、神亀はなくならないし、

(事実、歳を取ってこういう酒が美味しいと感じる人も多くいる。)

十四代は十四代だと思う。マイナーチェンジはしていたとしても。

 

トップクリエイターが時代を創っていき、進化させる様を認めつつ、

自分の好みは曲げない。

反論したりして猪口才な批判はしない。

陰ながら応援する。

 

 

 

 

 

ってこと。

 

 

 

 

 

うれしうれし

たのしたのし

かわるかわる

ありがたいありがたい

 

(大日月地神示)