肉食恐竜の歯の化石、鋭い湾曲 徳島県 | ・・・ 瀬戸の夕凪 ・・・

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肉食恐竜の歯の化石、鋭い湾曲 徳島県立博物館が発掘

新種か調査

 

 徳島県立博物館はこのほど、勝浦町にある白亜紀前期(約1億3千万年前)の恐竜化石含有層(ボーンベッド)から、新たに肉食恐竜とみられる獣脚類などの歯の化石3点が見つかったと発表した。

うち1点の歯は鋭く湾曲しており、過去にアジアで発見された肉食恐竜の歯の中でも珍しい形状という。

同博物館は今後、他の部位の骨の発掘をめざし、新種かどうか調べる。

 

 獣脚類の歯の化石は2点見つかり、うち1点は長さ17・5ミリ、幅4・5ミリ。

小型か中型の肉食恐竜の歯とみられるという。

肉をかみ切るためのノコギリのような細かいギザギザがあり、先端に向けて鋭く曲がっていた。

2019年に同じ化石含有層で見つかった獣脚類の歯の化石の形状と比べて細く、曲がり具合が大きい。

 

 もう1点の獣脚類の歯は長さ10・0ミリ、幅2・5ミリ。

棒のように直線的な形をしており、別の種類の肉食恐竜のものとみられる。

 

 ほかに、大型の植物食恐竜とみられる竜脚類の歯の化石1点(長さ21・5ミリ、幅7・5ミリ)も発掘。

同じ化石含有層で、これまでにも歯の化石が見つかっているティタノサウルスの仲間と考えられるという。

 

 今回の発掘調査は、同博物館や福井県立恐竜博物館などが協力して昨年10~12月に実施。

徳島県立博物館の小布施(おぶせ)彰太学芸員は発掘成果について「勝浦町にはかつて、肉食恐竜だけでも多種多様な恐竜がいた可能性があることが明らかになった」としている。

 

 見つかった恐竜化石は、徳島市八万町向寺山の県立博物館「徳島恐竜コレクションコーナー」で、5月12日まで一般公開している。

月曜休館(月曜が祝日の場合、翌日休館)。

(吉田博行)

<記事引用>