明治天皇から賜った南北朝時代の刀初公開
大阪・四條畷神社で3、4両日
<写真>、、、初めて一般公開される四條畷神社所蔵の日本刀「備州長船住長守」
大阪府四條畷市の同神社(藤木祥平撮影)
大阪府四條畷市の四條畷神社は、明治天皇から賜り所蔵していた旧国宝の日本刀「備州長船住長守(びしゅうおさふねじゅうながもり)」を3日からの「厄除け大祭」で一般向けに初公開する。
今年は能登半島地震など暗いニュースが続くことから、同神社がおはらいの意味を込めて公開を決めたという。
備州長船住長守は南北朝時代の正平8(1353)年に鍛造。
同神社は南北朝時代の武将で、楠木正成の長男、正行(まさつら)らをまつることなどから、明治23(1890)年の創建後、刀剣の収集家でもあった明治天皇から賜与されたという。
同神社などによると、備州長船住長守はかつて旧国宝として指定を受け、文化財保護法が施行されてからは重要文化財に指定された。
だが第二次大戦直後の昭和21年に社務所で発生した火災で焼け、指定も取り消された。
その後は文化財保護の観点から公開はせずに神社で保存していた。
平成26年からは日本刀剣保存会阪神支部の助力を得て刀身の復元作業が始まった。
刀身は火災ですすがついていたが実際はほぼ無傷だったといい、同支部が約1年かけて研ぎなおし、かつての輝きを取り戻した。
同神社の宮司代務者、大橋弘邦さん(43)は「いろんなことが起こるのが辰年といわれており、そのおはらいもできたら。多くの人に関心を持ってもらいたい」と話した。
一般公開は3、4両日の午前10時と午後2時でいずれも45分間、本殿内で行われる。
観覧無料で撮影は自由。
希望者は予約不要で午前11時と午後3時に刀を使う祈祷(きとう)「刀祓いの儀」も受けられる。
初穂料5千円。
<記事引用>