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豊作祈る舞優雅に、山形・鶴岡で黒川能

 

<写真>、、下座当座の自宅に造った能舞台で奉納された黒川能

2024年2月1日夜、山形県鶴岡市、清水康志撮影

 

 山形県鶴岡市黒川地区に500年以上前から伝わる国の重要無形民俗文化財「黒川能」が奉納される「王祇(おうぎ)祭」が1日、同地区で始まった。

氏子らは代々守ってきた優雅な舞を演じ、全国各地から集まった観客を魅了した。

 

 王祇祭は地区の鎮守・春日神社の旧例祭で、氏子が上座、下座の二つの能座に分かれ、ご神体の「王祇様」を「当屋(とうや)」と呼ばれる年番の家に迎えて黒川能を奉納し、豊作などを祈る。

 

 下座当屋となった遠藤重嗣(じゅうし)さん(75)=屋号・重左衛門=の自宅に造られた能舞台では1日夜、子どもによる「大地踏(だいちふみ)」で幕を開けた。

氏子らはろうそくの炎が揺れる中、能4番、狂言3番を深夜まで演じた。当屋の自宅に能舞台を造るのは近年では珍しいという。

 

 王祇祭は2日も行われ、ご神体が戻された春日神社で上座、下座が共演する。

(清水康志)

<記事引用>