岡本玲「茶飲友達」で高崎映画祭「最優秀主演俳優賞」初受賞
芸能生活20年で「心からうれしい」
女優岡本玲(32)が主演映画「茶飲友達」の熱演が評価され、第37回高崎映画祭の「最優秀主演俳優賞」を受賞したことが11日、分かった。
「茶飲友達」は2013年に摘発された高齢者売春クラブの事件を基にした社会派群像劇。
昨年2月に都内の1館から上映をスタートし、全国82館まで拡大するロングラン上映になった。
芸能生活20年の岡本は「役者を始めた頃から「いつか賞を取れるような役者になりたい」と願いすぎてつらい時期がありました。
なかなか映画界との縁に恵まれず、オーディションも落ち続け、そんな事を願いもしなくなっていた時、この「茶飲友達」に出会いました」
と作品との出会いを紹介。
「自分が評価されたいという気持ちよりも、作品に携わる人々が「少しでも笑顔で幸せに過ごせるように、この作品に出会ってよかったと思ってもらえるように」という一心で、撮影時だけでなく、準備期間も、公開後も作品に全力投球しました。
みんなのおかげで、役柄と同じように、スタッフ・キャスト全ての関係者の方を家族のように感じることができました」
と撮影を振り返った。
そして「そのような思い入れのある作品で、夢見ていた最優秀主演俳優賞というものをいただけて、心からうれしく思います」
と、俳優として初めて賞を得たことを喜んだ。
「作品への愛情や周りの人たちとの関わり合いがいかに大切かを、今しみじみと感じています。
これからも愛をもって人としっかり向き合いながら芝居の道を探究していきたいです」と俳優業への思いも明かした。
外山文治監督も最優秀監督賞に選ばれ、「茶飲友達」としてダブル受賞になった。
「高崎映画祭」は1987年に発足。
市民ボランティアによる市民活動として動き出した。
これまでに監督賞には是枝裕和、黒沢清、濱口竜介氏らが、主演男優賞・女優賞には役所広司やオダギリジョー、松たか子らが選ばれている。
授賞式は3月24日を予定。
◆ 岡本玲
1991年(平3)6月18日生まれ、和歌山県出身。
2003年に雑誌「ニコラ」の専属モデルオーディションでグランプリを獲得して芸能界入り。
NHK連続テレビ小説「純と愛」「わろてんか」、映画「弥生、三月ー君を愛した30年ー」、舞台「森 フォレ」などに出演。157センチ。
<記事引用>