京都・下鴨神社で蹴鞠初め 勝敗なし
「相手を思いやるスポーツ」
<写真>、、、独特のかけ声を上げながら鞠を蹴る鞠人
2024年1月4日午後2時1分、京都市左京区の下鴨神社、
新井義顕撮影
世界遺産の下鴨神社(京都市左京区)で4日、新春恒例の「蹴鞠(けまり)初め」があった。
平安時代の球技を今に伝える行事。
烏帽子(えぼし)や袴(はかま)姿の「蹴鞠(しゅうきく)保存会」のメンバーが、鹿革製の白い鞠を落とさないように蹴り合い、多くの参拝客から拍手が上がった。
青竹を四隅に立てた「まり庭」で、輪になった8人が「アリ」「ヤア」「オウ」と独特のかけ声とともに、右足だけを使って蹴り合った。
鞠は直径約20センチ、重さ約150グラム。
勝敗はなく、相手が受けやすいように蹴るのが優れているとされる。
保存会の山本隆史理事長(74)は
「蹴鞠は相手を思いやり、ひとの失敗を拾う気持ちがあるスポーツ。(今年は)争いごとがなく、平和であることを願っています」
と話した。
(光墨祥吾)
<記事引用>