罪業消滅祈り 六波羅蜜寺で空也踊躍念仏 | ・・・ 瀬戸の夕凪 ・・・

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罪業消滅祈り「モーダナンマイトー」 

六波羅蜜寺で空也踊躍念仏

 

平安時代の僧侶、空也(くうや)ゆかりの寺、六波羅蜜寺(京都市東山区)で、国の重要無形民俗文化財の「空也踊躍(ゆやく)念仏」が始まった。僧侶が「モーダナンマイトー」と唱え、今年1年犯した罪業の消滅と、来年がよい年になることを祈った。

 

空也が疫病払いのために始めたとされ、歴代住職に口伝で受け継がれてきた。

鎌倉時代には弾圧から逃れるため、念仏と分からないよう「南無阿弥陀仏」の一部の言葉を言い換えて唱えた。

 

午後4時過ぎ、本堂の内陣。

導師を務める川崎純性(じゅんしょう)住職を先頭に僧侶らが鉦(かね)を鳴らし、前後左右に体を揺らしたり天を仰いだりしながら「モーダナンマイトー」などと唱え、円を描くように回った。

 

同寺では例年、踊躍念仏のみ営んでいたが、今年は踊らずに着座して唱える称名(しょうみょう)念仏を復活させる。

 

踊躍念仏が昭和52年に国の重要無形民俗文化財に指定される以前に踊躍念仏とともに唱えられていたものだ。

21~27日に称名念仏を、13~20日、28~30日には踊躍念仏を修める。

 

川崎住職は「称名念仏を途絶えさせないためにしっかり伝承させたい」と話している。

(田中幸美)

<記事引用>