昨日は赤穂浪士の討ち入りの日でした。ここ数日間にBSで忠臣蔵の映画を包装していたので数本見ていました。
かなり作られた物語ではあると思いますが、赤垣源藏の徳利の別れの場面では泣けてきます。
映画では浅野内匠頭の妻瑶泉が、討ち入りの計画を知らないようになっていますけど、瑶泉院は赤穂の塩の権利を持っていて、そのお金を討ち入りの軍資金にしたという話もありますから、こちらの方が正しい気がします・・・物語を面白くしているのでしょう。
高輪で仕事をしていた事もあって泉岳寺には何回か行ったことはありますが、最近は行ってないので、どうなっているのかはわかりませんが、大型バスが止まれる駐車場が出来たという話をきいたことがありますから、未だに人気があるのでしょう。
境内にある浪士のお墓は、大石内蔵助と大石主税のだけ大きくて、他はかなり小さいものでした。
義士祭の時に行ったら、お墓への参拝者が皆お線香を持って行くので、お墓は煙で充満して目を開けていられない状態でした。それでお線香を売っている人はゴーグルをしていたのです。
空を見るとお線香の煙が太い煙突から出た煙のようでした。
赤穂浪士というと、アメリカのルイス・ベネディクトの「菊と刀」が有名で、学生時代に読んだことがあります。かなり記憶が飛んでいますが、討ち入りは「不忠の義」という分析で、幕府の決定に対する不忠であり、藩主に対する義という相反する行為になる訳です。
戦前のアメリカ情報局では日本人の精神性を研究していたのがわかります。
当時の日本政府はアメリカを研究せずに、鬼畜米英だとかアメリカ人は怠け者だとか言っていたそうです。
しかし、学生時代の憲法の教授は、当時アメリカに留学していて、学生は大学の図書館で深夜まで勉強をしていて、決して怠け者ではなかったと話していました。
私が見た映画はかなり前のもので、今は造れないのではないかと思います。
かつてのNHK大河ドラマでは、長谷川一夫が大石内蔵助で「おのおのがた」という台詞が耳に残っています。今の俳優で長谷川一夫に匹敵する俳優は誰でしょう・・・いないかも。
このまま歴史から消え去ることはないと思いますが、この事件を歴史から消えないように願っています。