女子体操界が、かなりざわついています。
代表だった19歳の選手が、飲酒、喫煙をしていて、それを理由に代表を辞退したということです。
この処分に関して、厳しすぎる、とか、寛容さが足りない、とか、どちらかというと、批判的な意見が多いように思います。
現時点で僕が把握している情報の範囲で、現時点での僕の考えを整理してみようと思います。
▼ 是が非か
19歳の飲酒、喫煙は、法律で禁止されているから、行為自体は、ダメ、です。
代表辞退という形で代表を外す、という処分に関しては、賛否両論あるだろうし、どっちが正解でどっちが間違いと言うことはできないと思います。
代表を外す、外さない、どっちの処分をしたとしても、反対意見は出てくるはずです。
だから僕としては、
やった行為は、ダメ
連盟の処分は、極めて不当ではない
といったところでしょうか。
▼ 厳しすぎるのか?寛容さが足りないのか?
連盟の処分に関する、厳しすぎる、とか、寛容さが足りない、とかいう意見に対しての僕の考えを整理してみます。
これに関しては、刑法の世界で言うところの
罪刑法定主義
がされてないから、こういう意見が出てくるのです。
何が罪で、その罪を犯すと、どういう刑罰が課されるのかをちゃんと事前に明文で示しておく。
今回の場合、連盟の内規で、
飲酒喫煙はダメ
という決まりを作った時に、
これを破ると代表を外すよ
と決めておけば良かったんですよね。
たかが飲酒、喫煙じゃ済まないよ
それほど大きな事態なんだよ
って、明確に内規に書いておくべきだったんです。
まあ、それはさておき、果たしてじゃあ、今回の処分は、
厳しすぎなのか?
寛容さが足りないのか?
ってことですが、僕は、そうは思いません。
なぜかと言うと、それは、その選手はもう
成人
だからです。
是非善悪の分別は当然つくはずだし、「たかが」で済むことなのかそうでないことなのかの判断もつくはずです。というか、つかなきゃいけません。
だって19歳なんだから。
成人なんだから。
いろんな制度や、法律で守られるのは、未成年までです。
世の中で生きて行く中でも、未成年は民法では「制限能力者」であり、単独で法律行為はできませんが、その代わり、単独でやった法律行為は取り消しができます。無かったことにできるのです。
でも成人はそうではありません。
全ての自分のやった行為の責任は、全て自分にかかってきます。
それに、自分のやることが
たかが
で済むことなのか
そうではない、大変なこと
なのか、それは分からないといけないと、僕は思います。
成人と未成年は違います。
それはもう、寛容とかそんなことではないと、僕は思います。
以上でーす。