夏も盛りとなり、世の中はお盆時期となっています。
今年は僕の実家では、初盆を迎えます。
親父のいない初めてのお盆を迎え、やたらと親父と過ごしたお盆のことを思い出すこの頃です。
▼ カブトムシにクワガタに
お盆の時期、僕が幼い頃は、必ず親父の実家に行っていました。
おじいちゃんとおばあちゃんが暮らす、山奥の田舎の小さな集落です。
くねくねと曲がる山道を長いこと進んだ後、パッとひらけた先にある、おじいちゃんとおばあちゃんの家。
そこでは僕は、必ず親父と一緒に、虫取りに行きました。
朝早くから親父に起こしてもらい、親父に連れられて、山の中へ!
当時の僕は、これが夏休みいちばんの楽しみでした。
親父は、子供の頃はその小さな集落では、「虫取り名人」と言われていたそうで、カブトムシやクワガタのいるポイントをいくつも知っていたんだそうです。
そのかつてのポイントなのかどうなのか分かりませんが、ズンズンと山道を僕を連れて進み、クヌギの木を見付けると、スルスルと登って行き、木の下で待っている僕に
行くぞー!
と声をかけると、木を揺すります。
すると、ボタボタっと、カブトムシやクワガタがたくさん落ちくるのです。
これを何度か繰り返すと、まさに大量のカブトムシ、クワガタが、虫かごいっぱいになるのでした。
本当に、毎年毎年、大漁でした。
さすがは、虫取り名人です。
家に帰ると、おばあちゃんとお袋が朝ご飯を用意してくれていて、親父は早速ビールを飲んでいました。
虫かごでは、ガサガサと虫たちが餌を食べたり、喧嘩したりしていて、僕はそれを眺めながら、朝ごはんを食べました。
おばあちゃんからは、必ず
お前たちは、お盆に帰ってきたと思ったら、殺生してから!
と呆れられてましたが、親父は
殺生じゃないよ。飼育だよ、飼育。
なんて言ってましたっけね。
そうやって田舎から、自宅に帰ってくると、僕はヒーローになるんです。
だって、大量のカブトムシ、クワガタを持ってるんだからね。
近所の、いつも遊んでいる友達が、やって来ては、
スゲェー
かっけぇー
って、言いながら、眺めたり、虫かごから出して触ってみたり…
物々交換なんかもやってましたねぇ。
親父の田舎は、山が深くて気温が低いからなのか、ミヤマクワガタ、というクワガタが多く採れたんです。
で、珍しいのが、ノコギリクワガタ。
でも、僕は、ノコギリクワガタが大好きだったので、ノコギリクワガタを持ってる友達と、僕のミヤマクワガタを交換したりしてました。
ノコギリクワガタ。
僕の住んでた地域では、水牛、って呼んでたんだけど、あの、芸術的とも言える曲がった角が、めちゃくちゃかっこいいんだよね。
その後世代も変わって、我が家の息子が幼い頃は、今度は僕が、息子を連れて山に入り、カブトムシやクワガタを採るようになりました。
僕の住む地域あたりは、山が深くないからでしょうか、ミヤマクワガタはほとんどいなくて、多いのはノコギリクワガタでしたねぇ。
でも、水牛、と呼ばれるような、立派な角を持ったのはあまりいなくて、やっぱり水牛は、特別ですね。
そんなこんなで、親父のいない初めてのお盆に、懐かしく、親父との虫取りを思い出す日々です。
以上でーす。