5年の歳月は虫牙オサムを成虫怪人蝉男に変えたのみならず、秘密結社ヘルダークは壊滅し総統ダークアポロンは10,000年の寿命を全うできなかったのが3年前、去年末にダークアポロンの実兄ヘルゼウスが宇宙の彼方から飛来し不肖の弟に成り代わりヘルダークの生き残りと元来の手下達を纏め上げ【秘密結社ネオヘルダーク】を結成ビックリマーク
自身も元ヘルダーク幹部ヘルタイガーから招聘されている事実…を語った。
『ア、アレルくんビックリマークわ、私はヘ、ヘルタイガー様にき、君達の話しをし、します…じ、実はき、君達がた、戦いに向いていなければふ、普通の人生を…せ、先輩はじ、実はそうの、望んでい、いたんです…』
『父さんが…』
『は、はい…で、でも君達にはふ、普通の生活はむ、無理でしょう…ご、御両親い、以上にダ、ダークパワーをか、感じます…こ、このまま…ま、真っ直ぐにそ、育って下さい…』
『蝉男のおじさん…』
『さ、さて…わ、私はそろそろお、おいとま致しま、ます。』
『そんな!?急に』
『ア、アレルくん…じ、実はねに、日曜にはヘ、ヘルタイガー様とご、合流する予定だったんですよ…』
『でも…そんな…せめて朝になってから…』
『あ、会うとつ、辛くなりますから…』
夜陰の中を蝉男は振り返る事無く去って行った。
朝…悪路家は日常の姿に戻り5人で迎えた…いつもとの違いは暗くお通夜の様な朝だった…。
兄妹達の特訓も4日目…
ヒビキとウバウは随分と鉄棒が上達し、ヤブルとキョウカも基礎体力が向上した…アレルは…
『稲妻キッークビックリマーク
『なんのビックリマーク羽シールドビックリマーク
『やっぱりあの羽…』
『こ、今度はこっちからい、行きます…羽音ウェーブビックリマーク
アレルはとっさに身をかわし破壊超音波から逃れた。
『き、今日はこ、ここまで…よ、よく避けくれました…つ、つい本気を…ゴ、ゴホッビックリマークゲハッビックリマーク
『おじさんビックリマーク
『し、静かに…み、みんなにき、気付かれてしまいます…』
『アレ兄ビックリマークどうかしたの』
蝉男はアレルの目を見詰めて首を横に振った。
『な、なんでもないビックリマークおじさんが油断した瞬間に蹴りがモロに入っちゃったんだよビックリマークおじさん大丈夫ですか』
『い、いやぁ…ま、参った参りました…さ、流石に先輩のむ、息子さんだ。』
訓練は終了し6人で家路に就く。
蝉男に肩車されながらウバウが言う。
『今日もパパとお風呂に入る音符
『違うよウバウビックリマークおじちゃんだよビックリマーク
『あっビックリマーク間違えた…』
アレル以外の4人が蝉男を見詰める。
『き、今日はパ、パパで良いですよ…き、今日だけは音符
蝉男の笑顔を伴った返事に4人は嬉しそうに抱きつく。
『こ、こらこら…あ、危ないですよ…く、くっ付いてあ、歩かない…』
ヒビキ、ウバウのみならずキョウカとヤブルまで蝉男から離れようとしない夜は更けていく…。
4人が眠り付いた後に蝉男はアレルにだけ声を掛けて公園へとやって来た。
『じ、実は…』
蝉男はアレルに自身の置かれいる状況を話した。
兄妹達が戻ると昼間の内に蝉男は掃除、洗濯、買い物を済ませており、夕飯の支度さえ終えて待っていた。
『お、おかえりなさい…』
『蝉男さん…そんな困りますよ…』
『い、いいんですよ…そ、それにこれでみ、皆さんが特訓につ、費やす時間もと、取れるでしょ音符
蝉男に促され兄妹達は体操着に着替えて公園へと向かう。
まだ幼いヒビキとウバウは鉄棒で、ヤブルとキョウカはランニング、腕立て、腹筋等でそれぞれに基礎体力を着けるトレーニング、アレルは…
『ア、アレルくんは…わ、私と実戦訓練です…い、いいですね…』
蝉男と対峙したアレルはそれだけで恐怖感を抱き動けなくなってしまった。
『そ、それでいいんですよ…さ、流石に先輩のむ、息子さんです…い、今私はさ、殺気というモノをみ、見せたのです…そ、それが分からないようなからふ、普通の暮らしをす、勧めるつもりでした。』
結局、アレルは殺気の対処法と基本的な戦闘術を学んぶ…2時間半後…兄妹達はヘトヘトになって帰宅した。
『ヒビキ、ウバウビックリマーク兄ちゃんと風呂に入るぞ音符
『うん音符ウバウ早くお洋服ぬがなきゃビックリマーク
『イヤビックリマークウバウ蝉のおじちゃんと入るビックリマーク
『ダメだよウバウビックリマーク早くしないとアレ兄ちゃんにしかられちゃうぞビックリマーク
『そうだぞウバウビックリマーク我が儘ばっか言ってたら兄ちゃん本気で怒るぞビックリマーク
『イヤビックリマークイヤビックリマークイヤビックリマークイヤビックリマークイヤビックリマークウェ~ンビックリマーク
『ウバウビックリマークいい加減にしろビックリマーク
『ま、待って下さいア、アレルくんビックリマークウ、ウバウちゃんは本当にわ、私と入ってく、くれるんですか』
『…う、うん…』
『ア、アレルくん…い、一緒には、入っちゃダメですかね』
『え…で、でも…迷惑に…』
『と、とんでもないビックリマークわ、私は子供がい、居ないのでい、良いけ、経験になりますよ音符
ヒビキがジッと蝉男を見詰める。
『ヒ、ヒビキくんもい、一緒どうです』
『良いの』
『も、勿論さ、3人でい、一緒に音符さ、さぁウ、ウバウちゃんもな、泣き止んで音符
まだ幼いヒビキとウバウにとって蝉男は初めて親しい大人…なのだ。