サイド7に着くとピローはMS隊とサユリを連れてコロニー内部でリィファとフレアはジムでMSの部品を探索、破棄していき、ピローはサユリを連れ軍事施設内へ資料の探索、破棄の為に入って行く…トーマは整備スタッフを連れコロニーに開いた穴を塞ぐ作業に入る。
『トーマ、廃材でも使って応急処置で良いわビックリマーク頼んだわよ音符
グレイペガサスはコニリーの港で待機しつつ周囲の哨戒を怠らない。
港からすぐの軍事施設前でリィファとフレアに指示を出すとピローは施設内の探索に移る。
建物の入り口でピローは違和感を覚えサユリに待機を命じ警戒態勢で探索を始める。
入り口に小型センサーを発見…作動させぬようにこれを排除した。
『サユリ、音を立てないようにして1~2m後方を付いて来てくれ。』
施設内に入るとピローは感のようなモノに因り敵の居場所を探る…【なんとなく】此方だと感じる…1つのドアに違和感を覚えたピローは室内を覗き込んだ…。
『うむ…こちらは随分と片付いた、港に連邦の艦が着いたのは確かなのだな?そうか…念の為に公社のドックを使ったのは正解だったな…大丈夫だセンサーが作動していない…もう少し資料を集めたら戻る…いつでも出る準備はしといてくれ…あぁ後でな…』
無線機を使っていた男は通信を終えるとドアへと向かって歩きつつ大きめな声を発する。
『カルロスビックリマーク俺は入り口辺りの確認をして来るビックリマーク一人で奥へ行き過ぎるなよ音符
『はいやはり居ました、間違い無くジオンです…確認したのは一人ですが、他にも仲間が居るみたいです…公社のドックに船を着けたみたいです…あっビックリマークこっちに来ます…一旦切ります。』
ピローは通信を切ると息を潜めドアの外で息を潜め待ち構える…。
ジオン公国軍曹長ホセは入り口に仕掛けたセンサーに反応こそ無かったが一応の注意を払い確認の為に部屋を出た瞬間だった…。
『動くなビックリマーク
低く重い声と供にノーマルスーツ越しに銃口を感じ両手を挙げた。
『よくセンサーに気付いたな…』
『あぁ…何となくだがな…』
『何となく…か…ニュータイプなんだな…』
『さぁな…そのままジッとしていろ…サユリビックリマークそこのテープで手足を縛ってくれビックリマーク
ホセの軽口を無視してサユリが手足を縛り上げると、ピローは銃を仕舞い更にきつく縛り上げ手首と足首を背面で近付けてから一括りに縛った。
ホセは苦しそうな顔でサユリに懇願する。
『お嬢さん…すまんがこのフェンダーを上げてくれんか?右側のボタンだ。』
士官学校の同級生らしくハイスクール卒業後に士官学校に行ったアストナージとジュニアスクール卒業後に通ったサユリは年こそ違うが同級生が成り立ったが…年以上に老けて…しっかり者に見えるアストナージと年以上に幼く見えるサユリ…ピローは思わず失笑してしまう…そんなピローにアストナージが気付いた。
『も、申し訳ありません…少尉とは士官学校の同級でして…つい…』
『いや構わないよ…それより何か要件があったんだろ?』
『あ…そうでしたビックリマーク実は…』
アストナージは資料を出して噺を始めた。
『先ずはMS隊なんですがフレア軍曹のジムはスナイパータイプにリィファ伍長は重装備タイプにトーマ少尉には独自カスタムをそれぞれに施します。ピロー中尉のジムですが…機動力を活かす為に装甲を極限まで薄くして重量を約30%以上落とすライトアーマータイプに設定させて頂きます。』
『一機ごとにカスタマイズするのか?』
『いえ…正確には調整になります。元々ここのジムは試作機なので調整次第である程度は…だから飽くまでもジムの各バリエーション仕様であって本来の各バリエーションよりは性能的に多少は劣ります…』
『それでも各タイプの性能を見るには十分な訳か…』
『はい…それとMS隊のメンテナンスの為に俺を含めた8人の整備スタッフが新たにフェンリル隊のクルーとなります…まぁ他にもこの艦のスタッフなんかも補充されるんですが…』
新しい艦を興味深く見ていたトーマが割って入る。
『一寸待てよ伍長ビックリマーク増員なんて聞いてないぞ?』
『当然だろうトーマ…これだけの艦だ、今まで通りの人数では手が廻らんだろ音符
『そうなんですよ…それとジャブローはここでは後最低3機のMSを動かせって言ってるんです…』
『アストナージ、パイロットも補充されるのか?』
『いや…自分は聞いていません…』
新たな仲間達と協力してMSの載せ替え、生活品、私物の運び込みなどを終えるとMSのバリエーションセッティングとなるのだが…急遽ルナツーを出航となった。
『アキ先輩ビックリマークどうしたんですか?こんな急に?』
『あっビックリマークピロー…例のホワイトベースよ…』
『噂の民間人部隊…ですか?』
『そう…予想より早くルナツーまで来そうなの…』
フェンリル隊にはサイド7に残るV作戦の資料と備品の処分と恐らくは来ているであろうジオン軍の撃退が次の任務となっていた。
F・H隊がアフリカ大陸へ向けて大西洋を横断していた時…
宇宙ではシャア・アズナブル少佐の部隊がV作戦の追跡を行われていた…そして地球連邦軍宇宙基地ルナツーでは…
『お久しぶりですワッケイン少佐音符
着任したての新人司令は面食らった顔で応えた。
『覚えておいででしたか?』
『勿論です、同じ少佐同士ですか…申し訳ありませんビックリマーク司令に対し同等の少佐などと…』
『構いませんよビックリマークそれに正式決まっています…明日からは中佐になられるんです…同じ少佐の私が辞令をお渡しするのが申し訳ないぐらいです…』
『そんな…少佐同士だからこそ司令と単なる少佐には差があって当然です。』
『司令…と云っても此処には嫌われに来たのですから…』
『ホワイトベース…ですか…』
『えぇ…誰かが嫌われ役をせねばならぬのですから…』
『噂ではジャミトフ大佐だと…』
『ジャミトフ大佐はコニリー中将の提案した別の作戦だそうで…』
『ならば大佐直属のバスク中佐がいたのでは?』
『バスク中佐も同じ作戦に参加だそうです…』
『そんなビックリマーク
『それより…ジャブローから例の艦を持って来ました…引き継ぎを…』
『本当に頂けるんですか?』
『勿論ですビックリマークその為に私が大事に運んで来たんですから音符
2人の少佐が笑いあっている間にピロー達はルナツー第2ドックに来ていた。
『ちゅ、中尉…困ります…』
『構わんだろ?明日にはウチの母艦になるんだ音符
『それでも規則なんです…』
『規則ビックリマーク規則ビックリマークってなぁビックリマーク
『よせトーマ…分かった、なら司令に問い合わせてくれないか?許可申請だ音符それぐらいは良いだろ?』
直ぐに見張りをしていた兵が戻りワッケインからの許可とアキからの嫌味を持ち帰った。
ピロー達は漸くドックへの立ち入りを認められ、明日からの母艦となる新造艦【ペガサス級揚陸艦4番艦グレイペガサス】を初めて見た。
『すごいな…コレがMS運用目的で造られた最新艦か…』
グレイペガサスの内部を見学する為に乗り込もうとするピローに声が掛かった。
『ピロー・ガーランド中尉でありますか?』
『うん…あぁそうだが…君は?』
『初めましてアストナージ・メドッソ伍長でありますビックリマーク
『えっ?アストナージさん?』
不意に振り返ったサユリに気付いたアストナージが驚いた顔をする。
『サ、サユリ?何で?お前が?しょ、少尉?何なんだ?』
意外な所で知り合いらしい…。