「何か来た!ヘ(゚∀゚*)ノ 」の中で、ロード用ツールケースの中身の整理をしていたときに少し触れたホイールのラチェットスプリング(正式名称:ポールスプリング)。
フリーボディ用ポールスプリング(5個入り)
フルクラム:5-R1-015
カンパニョーロ:5-FH-RE114
(フルクラム用とカンパ用で型番が違いますが、全く同じものです)
カンパニョーロのZONDAやフルクラムのRacing3といった中級グレードのホイールだけでなく、BoraOneとかShamal、Racing Zeroなど、カンパやフルクラムの殆どのホイールに使用されています。
1個200円程度の安価な部品ですが、これが折れてしまうと、爪が立ち上がらなくなり、ラチェットが掛からなくなって自走不能に陥るというとても恐ろしい部品ですwww
Y's Roadなどでは走行3000km毎のグリスアップと、1万km毎のラチェットスプリング及び爪の交換を推奨している様ですね。
(Y's Roadお茶の水の過去記事)
年3000km前後走る人であれば、毎年グリスアップ/3年に1度の部品交換といった頻度でしょうか。
ま、ショップが謳っているこういう交換頻度は、得てして「過剰」なもので、定期的に店にお客を向かわせるための方便みたいなところはありますが(笑)、自分はフルクラムのRacing3を履いていて、1年ちょっとで走行距離的には9000km弱なので、一度どういう構造なのか確認する意味も含めてラチェットスプリングの交換をやってみました。
まず、いつもの様に特殊工具でスプロケを外します。
序でに、スプロケも綺麗にお掃除♪
こういう機会にきちんと隅々まで掃除しておかないとですね♪
さて、フリーボディは17mmのナットとアルミの押さえで固定されています。
フリーが回らない様に中央にアーレンキー(六角)を差して固定し、ナットを時計回り(※逆ネジです)に回すと、比較的簡単にナットが外れます。
これで、フリーボディがスポッと抜けます。
外したナットと、アルミの押さえと、フリーボディ。
中にシールドベアリングが2個入っています。
分解してみたい衝動に駆られますが、妙な考えは起こさない様にしましょうw
デグリーザで綺麗にすると、こんな感じ。
爪が3カ所、立っているのが見えますね。
輪っか状のバネであるラチェットスプリングを針でも爪楊枝でも構わないので、何か細いもので引っかけて軽く引っ張ると。。。
このように3つの爪が簡単に外れます。
こんな構造で本当に大丈夫なのか?と思うような単純な構造で、スプリングでフリーボディのくぼみに爪を押しつけているだけ。スプリング自体はフリーの1カ所に穴が開いているところに、バネの突起部分が引っかかっていて、くるくる回らない様になっています。
古いバネを外して、グリスを塗ったくって、3カ所のくぼみに爪をはめます。
自分はフィニッシュラインのセラミックグリスを使用しています。
超微粒子セラミックで強化されたグリスで、摩擦や熱の発生が抑えられるので…云々www
柔らかめのグリスですが、いっぱい盛っても動きが硬くならないので、良いと思っています。
そして、新しいスプリングを外した時の手順と逆にはめると、以下のようにまた爪が立ち上がります。
同じくホイール側も綺麗にお掃除♪
(※奥に見える白いカバーの向こう側に玉が入っています。シールドベアリングではないので、デグリーザを直接吹き付けるのは、中のグリースが流れてしまう恐れがあるのでNGです。オイルかデグリーザを染みこませたウェスで丁寧に拭くのが良さそう。)
因みに今回、シャフトの回転自体は滑らかで不具合はありませんでしたので、こちらはそのままとしました。次回はシャフトも外して中の玉もグリスアップしましょうかね。
さて綺麗に掃除すると、下の写真の様にギザギザの歯が見えます。
ここに先ほどのフリーボディ側の爪が掛かって、一方向にしか回転しなくなる訳です。
で、グリスが切れてくると、バネで爪が立ち上がるときにホイール側の歯に当たって「カチカチ」と大きな音が出る様になります。
金属同士がぶつかる音ですので、爆音好きには堪らないのかも知れませんが(笑)、メカ的には余り良くない状況ですねw
因みにZONDAは爆音で知られていますが、単に 非常に柔らかいグリスを使用しているか、グリスの量が少ないだけ と思われます。
姉妹ホイールであるRacing3は新品でZONDAよりも音が小さいのですが、2つのホイールのフリーボディの構造は全く同じです。
なので、Racing3でもグリス量を減らすと、同じく爆音になります(実証済み)。
でもメカ的にはストレスが掛かっている状態なので、余り良くないと思います。
「ラチェットスプリングが折れた」という話をカンパのホイールで良く聞くのは、もしかしたらこの辺りが原因なのかも知れませんね。
さて、ホイールの歯の側にもグリスを詰め込み、フリーボディをはめ込みます。
この際、無理に力を掛けて押し込まないようにして下さい。
下手に力を掛けて押し込むと、バネが曲がって短期での破損の元になる様です。
爪をドライバとかで押しつつ、少し回すとスポっと入ります。
はまった状態できちんとラチェットが掛かることを回してみて確認します。
確認後、外した時と逆にアルミの押さえとナットを締め付けて、スプロケを組み付ければ完成♪
ショップに頼めば1500円から2000円くらい取られるみたいですが、自分でやれば200円ちょいです(笑)
因みに外したバネを確認してみましたが、走行距離9000km弱で爪に当たる部分にカジったような傷が複数付いていました。
この削れ方を見た限りでは多分2万kmとかは大丈夫そうな感じでしたが、あくまでも素人の主観です。これが進むと多分折れるのでしょうね。
爪の方は何ともなさそうでしたので、そのまま使用しました。
Y'sでは1万km毎に爪も交換を推奨していますが、どうなのでしょうか?
もの凄い回数、カチカチ動いていますので、摩耗はすると思いますが…
ま、そんなに高価な部品でもないので、年一回の定期チェックのつもりで次は一緒に交換してみようかな♪
フリーボディ用ポールスプリング(5個入り)
フルクラム:5-R1-015
カンパニョーロ:5-FH-RE114
(フルクラム用とカンパ用で型番が違いますが、全く同じものです)
カンパニョーロのZONDAやフルクラムのRacing3といった中級グレードのホイールだけでなく、BoraOneとかShamal、Racing Zeroなど、カンパやフルクラムの殆どのホイールに使用されています。
1個200円程度の安価な部品ですが、これが折れてしまうと、爪が立ち上がらなくなり、ラチェットが掛からなくなって自走不能に陥るというとても恐ろしい部品ですwww
Y's Roadなどでは走行3000km毎のグリスアップと、1万km毎のラチェットスプリング及び爪の交換を推奨している様ですね。
(Y's Roadお茶の水の過去記事)
年3000km前後走る人であれば、毎年グリスアップ/3年に1度の部品交換といった頻度でしょうか。
ま、ショップが謳っているこういう交換頻度は、得てして「過剰」なもので、定期的に店にお客を向かわせるための方便みたいなところはありますが(笑)、自分はフルクラムのRacing3を履いていて、1年ちょっとで走行距離的には9000km弱なので、一度どういう構造なのか確認する意味も含めてラチェットスプリングの交換をやってみました。
まず、いつもの様に特殊工具でスプロケを外します。
序でに、スプロケも綺麗にお掃除♪
こういう機会にきちんと隅々まで掃除しておかないとですね♪
さて、フリーボディは17mmのナットとアルミの押さえで固定されています。
フリーが回らない様に中央にアーレンキー(六角)を差して固定し、ナットを時計回り(※逆ネジです)に回すと、比較的簡単にナットが外れます。
これで、フリーボディがスポッと抜けます。
外したナットと、アルミの押さえと、フリーボディ。
中にシールドベアリングが2個入っています。
分解してみたい衝動に駆られますが、妙な考えは起こさない様にしましょうw
デグリーザで綺麗にすると、こんな感じ。
爪が3カ所、立っているのが見えますね。
輪っか状のバネであるラチェットスプリングを針でも爪楊枝でも構わないので、何か細いもので引っかけて軽く引っ張ると。。。
このように3つの爪が簡単に外れます。
こんな構造で本当に大丈夫なのか?と思うような単純な構造で、スプリングでフリーボディのくぼみに爪を押しつけているだけ。スプリング自体はフリーの1カ所に穴が開いているところに、バネの突起部分が引っかかっていて、くるくる回らない様になっています。
古いバネを外して、グリスを塗ったくって、3カ所のくぼみに爪をはめます。
自分はフィニッシュラインのセラミックグリスを使用しています。
超微粒子セラミックで強化されたグリスで、摩擦や熱の発生が抑えられるので…云々www
柔らかめのグリスですが、いっぱい盛っても動きが硬くならないので、良いと思っています。
そして、新しいスプリングを外した時の手順と逆にはめると、以下のようにまた爪が立ち上がります。
同じくホイール側も綺麗にお掃除♪
(※奥に見える白いカバーの向こう側に玉が入っています。シールドベアリングではないので、デグリーザを直接吹き付けるのは、中のグリースが流れてしまう恐れがあるのでNGです。オイルかデグリーザを染みこませたウェスで丁寧に拭くのが良さそう。)
因みに今回、シャフトの回転自体は滑らかで不具合はありませんでしたので、こちらはそのままとしました。次回はシャフトも外して中の玉もグリスアップしましょうかね。
さて綺麗に掃除すると、下の写真の様にギザギザの歯が見えます。
ここに先ほどのフリーボディ側の爪が掛かって、一方向にしか回転しなくなる訳です。
で、グリスが切れてくると、バネで爪が立ち上がるときにホイール側の歯に当たって「カチカチ」と大きな音が出る様になります。
金属同士がぶつかる音ですので、爆音好きには堪らないのかも知れませんが(笑)、メカ的には余り良くない状況ですねw
因みにZONDAは爆音で知られていますが、単に 非常に柔らかいグリスを使用しているか、グリスの量が少ないだけ と思われます。
姉妹ホイールであるRacing3は新品でZONDAよりも音が小さいのですが、2つのホイールのフリーボディの構造は全く同じです。
なので、Racing3でもグリス量を減らすと、同じく爆音になります(実証済み)。
でもメカ的にはストレスが掛かっている状態なので、余り良くないと思います。
「ラチェットスプリングが折れた」という話をカンパのホイールで良く聞くのは、もしかしたらこの辺りが原因なのかも知れませんね。
さて、ホイールの歯の側にもグリスを詰め込み、フリーボディをはめ込みます。
この際、無理に力を掛けて押し込まないようにして下さい。
下手に力を掛けて押し込むと、バネが曲がって短期での破損の元になる様です。
爪をドライバとかで押しつつ、少し回すとスポっと入ります。
はまった状態できちんとラチェットが掛かることを回してみて確認します。
確認後、外した時と逆にアルミの押さえとナットを締め付けて、スプロケを組み付ければ完成♪
ショップに頼めば1500円から2000円くらい取られるみたいですが、自分でやれば200円ちょいです(笑)
因みに外したバネを確認してみましたが、走行距離9000km弱で爪に当たる部分にカジったような傷が複数付いていました。
この削れ方を見た限りでは多分2万kmとかは大丈夫そうな感じでしたが、あくまでも素人の主観です。これが進むと多分折れるのでしょうね。
爪の方は何ともなさそうでしたので、そのまま使用しました。
Y'sでは1万km毎に爪も交換を推奨していますが、どうなのでしょうか?
もの凄い回数、カチカチ動いていますので、摩耗はすると思いますが…
ま、そんなに高価な部品でもないので、年一回の定期チェックのつもりで次は一緒に交換してみようかな♪