『ライトスタッフ』(1983年・アメリカ) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

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左脳は邦画で出来ておりまする╰(*´︶`*)╯

こんにちは


今日、ご紹介する映画は


『ライトスタッフ』(the light stuff)




   *・゜゚・*:.。..。.:*・'あらすじ*:.。. .。.:*・゜゚・*



1947年、アメリカ


モハーベ砂漠内にある

エドワード空軍基地では、テストパイロット

チャック・イェーガー(サム・シェパード)が



ロケット機ベルXー1を駆り

世界で初めて音速の壁を突き抜けると

彼が樹立した記録を破るため、腕に覚えありの

パイロットたちが、続々と基地へ集まって来た


そのうちの一人、海軍所属のゴードン・クーパー

デニス・クエイド)は、危険を顧みない夫に

渋い顔の細君をうまく宥めたものの、


限界突破に敗れたパイロットたちの訃報は

毎日のように基地内に届き続ける


その後、ソ連による

初の人工衛星スプートニク1号の

打ち上げ成功のニュースが世界を駆け巡ると

後塵を拝したアメリカ政府は航空宇宙局NASAを

立ち上げ、各軍の精鋭パイロットの中から宇宙飛行士の

候補者を募り始める


予算と話題の縮小を余儀なくされた

有人ロケット機開発に見切りをつけたゴードンは

そこに留まり続けるイェーガーたちを尻目に、

マーキュリー計画(有人宇宙飛行計画)に応募を決意


様々な厳しい訓練に耐えたゴードンは、同じく

訓練を乗り切った他の6名と共にマーキュリー7に

選抜され、苦楽を共にしつつ有人宇宙飛行士を目指す



*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*


6月に上映された、
午前10時の映画祭にて鑑賞



話は三つのパートで

構成されております


サム・シェパード演じる

実在の人物チャック・イェーガーを軸とした

ロケット機によるマッハの壁に挑むくだりと


デニス・クエイドエド・ハリス、スコット・グレン

に、先頃お亡くなりになったフレッド・ウォード等、

マーキュリー計画に従事するパイロットたちが切磋琢磨

するくだりに


彼らの妻たちの苦悩を描くくだりですが


上映時間193分の内、

上記の比率は1:4:1でしょうか


当然なうてのイェーガーも

候補に上がるんですが、大卒でないことと

テストパイロットは上の命令を聞かんだろって理由

から、早い段階で外されます


つまり、彼はお上が考える

宇宙飛行士としてのライトスタッフ、、、

正しい資質の持ち主ではなかったわけで


とはいえイェーガー自身、

孤高のパイロットですから

集団訓練を強いられる宇宙飛行士養成には

当のご本人さんが乗り気ではなかったので良かったです


何が良かったかって、そりゃアータ


わたしのサムさんが例え役の上とはいえ


宇宙飛行士になるためにオシモ関連のテストを受け

前屈みになってトイレに駆け込む姿など、観るに耐え

られんがね←だって絶対似合わんよ?


だから出番が少なかろうがそういう意味では良かったの


まぁでも、宇宙飛行士になるって

訓練だけでなく、マスコミへの対応やら

政治家からの過干渉やらなにやら、高給が支払われる

とはいえ大変な試練でねぇ


それは彼らの妻もまたそうで


夫を誇う反面、

行き過ぎた世間からの注目は負担です

だから彼女たちは一致団結をするのです


あ、でも

ガス・グリソム(ブレッド・ウォード)の

奥さんに扮したヴェロニカ・カートライト

(エイリアンのランバート役の人ね)

ジャッキーに会えないの?!』って

落胆するシーンには、可愛いなーーって、、、

やはり当時のジャクリーン・ケネディの人気の

凄さを本編とはカンケーないけど改めて思いましたよ


もちろんイェーガーの奥さんを

負けてはいませんわよ


彼女は群れないヒトですけど

それをご贔屓のバーバラ・ハーシーが演じていて


金も名誉も要らんし、オイラは飛行機に乗れたら

それだけで良いのさな、命知らずのイェーガーに

『俺が怖いのは君だけだ』と言わすなんて

さすがハーシー姐さん


やはりこういった

命を賭す職に就く夫を持つ妻にもまた

妻としてのライトスタッフ、、、正しい資質が

必要なのでしょう


ただし

チャック・イェーガーも

マーキュリー7の面々もガス・グリソム以外は

案外と長寿で、だから人の命運ってやつは一概には

語れやしないのです


長尺な作品ですから

ダレないと言えば、嘘になりますけれど

印象に残ったシーンももちろんありました


デニス・クエイド扮するゴードン・クーパーが

マスコミから『最高のパイロットは誰か?』と

尋ねられるんですけども


すると、ちょいお調子者の彼が

いつになく真剣な表情で、イェーガーや

マッハの壁に叩きのめされ命を落とした

パイロットたちの名を上げようとします


しかしそれらの名は

マスコミの求める答えではないわけで


だからゴードンは

『最高のパイロットは君たちの目の前にいるやん』

といつもの調子に戻って答えるんですよ


つまり

凡人には分からんのです


飛行機乗り(含む宇宙飛行士)の気持ちは

飛行機乗りにしか、、、、



監督は、フィリップ・カウフマン


良い悪いは別として未来永劫

アメリカさんに日本が勝てない理由の一旦が

此処には描かれております


だって発想からして違いますものーーー


そして言うまでもないのですが


冒頭でイェーガーが破る

マッハの壁のシークエンスは

『トップガン マーヴェリック』へと継承されて

おりまする。