ハリストス正教会で講演と見学のつどい | 函館・青柳町暮らし

函館・青柳町暮らし

2010年4月、函館暮らしを始めました。
風景、食、イベント、街のあれこれ……、
愛する函館の日常や
季節の移ろいなどをお伝えします。

昨日は、元町に建つ函館ハリストス正教会

はこだて検定合格者の会主催の講演見学会があり、

その歴史や文化にたっぷり触れてきました。

 

今年は重要文化財指定から40年の節目の年。

今回は、長きにわたった保存修理工事の詳細と、

教会のさまざまな伝統について、

児玉神父の講話を伺いました。

このブルーの屋根は、銅板を人工的に緑青で覆い、

今は明るい色になっていますが、

20~30年後、本物の緑青に置き換わり、

修復前のような落ち着いた色になるそうです。

 

講話が終わって外に出ると、

鐘塔の左側、夕暮れの空にうっすら虹が!

明日も晴れ、なんだかいいことありそうです。

 

続いて聖堂に移動しての解説(許可を得て撮影)。

聖堂自体と共に重要文化財に指定されているのが、

この世と天上を隔てる聖障(イコノスタス)です。

聖画はロシアから運ばれてきましたが、

見事な細工の木枠は日本の神輿職人の制作だそう。

今回、聖画は東京に送られて修復されましたが、

取り外せなかった6点だけはここで修復、

その職人のていねいな技術で美しく蘇りました。

 

床の花ござも今回修復されたもの。

海外と違って、靴をぬいでござに上がるのは

(現在は劣化防止のため絨毯を重ね敷き)、

日本式に考えられたスタイルなのだとか。

 

聖堂の見学を終え、17時からの夕べの祈りの前に

鐘がつかれるとのことで、外から見学。

6つの鐘が奏でる特徴ある旋律は

下からでもすごい音量で迫力満点ですが、

つき手のかたが防音具をつけてるのにはびっくり。

最後の音を打ち終わると同時に、

摩周丸の17時の汽笛が鳴ったのはお見事でした。

 

最後に、約1時間半のお祈り(晩祷)も見学。

途中18時に隣のカトリック教会の鐘が聞こえて、

元町教会群の距離の近さを改めて実感しました。

お祈りの終わりには、また鐘がつかれます。

 

美しい半月と、函館山山頂展望台の灯り。

函館の地に江戸時代末期から根づいてきた

教会の歴史に触れられた、貴重な時間でした。

 

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