お久しぶりです、tanishiです。
気が付けばほぼ1ヶ月更新してませんでした。仕事や家の事情でゾイド記事もフィギュアブンドドも撮れてません…
そんな中ちょいちょい下書きしてたので今回はアニメ感想です。
今回は、先日最終回が配信されたビルドダイバーズリライズのダラダラ感想記事です。
ネタバレしてますので未視聴の方はブラウザバックしてください。
はい、最初に一言。
ビルドシリーズの最高傑作です。
そして近年のガンダムシリーズで一番の完成度でした。
個人的になんですが、ガンダムOOはスゴく楽しめた作品だったんですがそれ以降はというと、
ガンダムAGE→やりたいことはわかるんだけどうーん…
Gレコ→正直何がしたいかよくわからなかった
鉄血→途中まではまあまあだったけどあーあ…やっちまった…
ユニコーン→話は悪くないけどその後もユニコーン推しすぎてちょっとなぁ…
ナラティブ→ユニコーンに同じ
サンダーボルト→この中だと一番良いんだけどマンガでだいたい知ってたしなぁ
オリジン→新鮮味は無いよなぁ
BF→まあまあ楽しめたけど後半ちょっとマンネリしたかな
BFT→BFと同じことやってんなぁ…
BD→世界観一新したけどやってることはBFと変わらんなぁ…
ざっくり言うとこんな感じでした。
そしてリライズ。
当初は…まあBDと変わらないというか、そんな感じで見てました。
前作BDは、オンラインゲームの中でのお話…そこに生まれたサラというバグを助け出す、というお話でした。
サラの正体が発覚し、それを見事救い全てが丸く収まった、という話で、キレイに終わっていた…
リライズの前半は、偶然出会ったヒロト達がなし崩しにフォースを結成し、犬っぽいキャラのフレディのミッションを順調にクリアしていく… というお話でした。
事態が急変したのはファーストシーズンの最後、宇宙に上がりアルスという謎のキャラと出会った直後からでした。
…今までゲームのミッションだと思っていた…でもどうやら違うぞ…
その後セカンドシーズンに入りお話がどんどん面白くなっていったんですよね。
エルドラという世界
フレディ達エルドラの民は…当初はゲーム内の1ミッションと思われていたのですが、ファーストシーズン終盤においてそれが地球から遠く離れた別の惑星で実際に起こっている「現実」だと判明します。
ゲームと思ってたらリアルだった、というのは色んな作品でよく使われる展開ですが、これをビルドシリーズで展開させる…ある意味「禁じ手」とも取れるのですが、それによってヒロト達が直面する挫折と絶望感がより大きく描写できていました。
その大きなショックがあったからこそ、「リライズ」した時の爽快感が非常に上手く表現出来たのだと思います。
前作との繋がりと「リライズ」
ファーストシーズンでは…というよりセカンドシーズンの終盤まで前作のキャラは殆ど出ませんでした。終盤になりヒロト達が行き詰まった時、助け船を出す感じで登場します。
この描写のタイミングが非常に上手く出来ていたと思います。
リクが表ならヒロトは裏、大切な人を守れず苦悩するヒロトの目前で大切な人を守れたリク…
その二人が戦って和解する瞬間が最高でした。
またカザミ、パル、メイ… そしてヒナタ、マサキやクアドルン、敵であるアルスに至るまで登場人物が何かを見つけ、何かを取り戻し、何かを乗り越え、そして生まれ変わり…「リライズ」というタイトルに帰結していくその過程がしっかりと描写されていました。ほんとキレイに…
リライジングガンダム
今までの作品なら、ガンプラである必要はどこにあった?と言われれば完璧な答えが出ないなと思ってましたが、最終回直前にヒロトらが力を結集して完成させたリライジングガンダムはガンプラだからこそ出来た自由な発想の元でしか生まれなかったものだと言えます。
合体は過去のビルドシリーズでも何度か行われてはきましたが、リライジングガンダムは最後の最後に友情パワーで合体というサンライズロボットの超王道展開を、最高のタイミングで持ってきた…
しかも、リアルにプラモでもこの合体が再現出来て、放送直後に発売されたイージスナイトは各地で売り切れる(転売ヤー許すまじ)事態に…
スタイリッシュなロボットが大半の今の時代に、合体したら微妙にずんぐりむっくりなデザインのリライジングガンダムはかなりの挑戦だったと思いますが…これは大成功だったと思えます。
冷静に考えれば、初代ガンダムとイージスガンダムとガンダムアストレアとウォドムが合体するとか狂気の発想ですよねw
まさに、ガンプラは自由だ!!
PENGUIN RESEARCH「HATENA」
ゾイドワイルドで「WILD BLUE」という最高の楽曲を産み出したPENGUIN RESEARCHはガンダムでも最高の楽曲を届けてくれました。
何のために泣いたんだ?
何のために捨てたんだ?
問い掛け続けなきゃ
僕の意味って何ですか?
どうやって生きてたんだっけ?
どうやって生きてくんだっけ?
戦う事は疑う事
僕が僕を辞めないように
今作の登場人物の心情や立場をこの楽曲は完璧に表現しています。
また、物語の絶妙なタイミングでこの楽曲がかかる… リライジングガンダム合体時にかかった時は鳥肌モノでした。
スピラ・スピカが歌うファーストシーズンの主題歌「リライズ」も、要所でかかり物語に華を持たせてくれました。
主題歌を劇中で効果的に使う事の出来るアニメってハズレが無いような気がします。
リライズ。再浮上。
一度沈んだ者達が這い上がり前を向いて歩き出す物語。
微妙だと書いた前作BD…これがあったからこそリライズは描くことが出来た物語で、BDとリライズでひとつの物語として見れば前作にも大きな意味を見入出せました。
テレビじゃなく配信となり、とうとうガンダムもテレビじゃなくなったか…と思ってたのも過去の話。そんなの関係無く最高の作品になりました。
主役どころかサブキャラのガンプラが売り切れるって事は今まで無かった(転売ヤー許すまじ)ですし、それも含めて今まで以上に人気が出たんじゃないでしょうか。
とにかく久しぶりも久しぶりにアツい展開とキッチリしたお話のガンダム作品が生まれた…
上のヒトツメの画像が全てを物語ってるんですが、本当にキレイに終わってくれた… 最高のガンダムでした。
オマケ。
最終回はいつもお祭りでスタッフが色んな機体を登場させて遊んでるんですが、ゾイダーとしてこれは反応せずにはいられなかった。
旧ゴジュラスMK-2量産型と旧アイアンコング(右肩はキャノン砲な上にガトリング装備もわかってる)というチョイスが渋いw
オマケ2。
リライズ最終回の放送1週間前に、模型界隈ではある意味有名なニパ子というキャラが公式活動を休止すると発表があり、ツイッターでは「達者でなニパ子」というタグで盛り上がってましたが…
それを最終回でぶちこんできたリライズスタッフの素早く粋な計らいも最高でした。