おはようございます。
入院3日目の朝を迎えております。
昨日は管理栄養士や理学療法士の方が訪問されて、いろいろと情報交換をして行かれました。
しかし、頭が下がるのは、ここの病院の医師、朝一から病棟を回ってきて、いろいろお話をされていきます。
忙しい中、ありがたいことです。
さて、今日の話題は。。。
最近になって、腸内細菌の関連した情報が豊富で、様々な疾患との関連が言われていたりしますね。
いわゆるプロバイオティックスとかいうやつです。
今回は、ある医療系サイトで話題になったお話を書きますが・・
乳製品の摂取は、特に日本人女性の全死亡リスクを低減させる可能性があるという話です。
乳製品は、健康的な食生活の要素であるとして各国の食事ガイドラインで摂取が推奨されていますが・・・・。
ヨーグルト摂取と全死亡との関連を検討した複数の研究をあわせた研究では、リスクの低下が見られた一方(Public Health Nutr 2023; 26: 1196-1209)で・・。
乳製品摂取と全死亡との関連を見たメタ解析では関連は認められなかった(Eur J Epidemiol 2017; 32: 269-287)。
さらに、乳製品摂取と全死亡との関連を見た別の複数の研究解析では、用量反応関係が存在しましたが、摂取量が1日750gまでは有害な影響は観察されないが、750g~1,000g/日では死亡リスクの15%上昇を認める(Am J Clin Nutr 2017; 105: 1462-1473)
などなど対象の背景、乳製品の種類や摂取量により結果は一貫しているものがありません。
しかし、こうした報告の多くは乳製品摂取量が日本人よりもかなり多い欧米人を対象としていました。
そこで。そこで慶應義塾大学衛生学公衆衛生学の宮川氏らは、日本人を対象に乳製品摂取と死亡リスクとの関連を検討すべく、国内の多施設共同大規模の観察研究J-MICC STUDYの12年間追跡データを用いて乳製品摂取と全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡リスクとの関連を男女別に検討しています。
その結果、女性では乳製品の摂取量が最も少ない方々に対する全死亡は。摂取量の多いほかの方々と比べ、、統計学的に20%程度低い結果でした。
しかし、がん死亡、循環器疾患死亡との関連はありませんでした。
乳製品の種類別に見ると、牛乳でも、ヨーグルトでもの摂取と全死亡、循環器疾患死亡の低下傾向がみられたとのことです。
しかし、男性においては乳製品の摂取といずれの死亡リスクとも統計的には差が認められずていません・・・・・・・・
おもしろいですが、絶対的な摂取量の違いが関係している可能性が高いですね。
ただ、この試験、日本の他の大規模研究と比べて調査開始年齢が低く、追跡期間が短い。また調査開始時期が2000年以降であり診断や治療の進歩による疾病構造の変化が死亡リスクに関係している可能性があるため、解釈にた注意が必要です。
今後、追跡期間を延長しての検討が期待されます。
ちなみに、女性の場合、閉経後に腸内細菌の影響が強まるという報告も出てます・・。
しかし、実は、プロバイオティクスについては、まだ不完全な情報が多く、なんとも言えない状況。
なので、良くも悪くも、そのくらいの気持ちで、サプリ、食品の摂取をしておいたほうがよき。
余談ですが、乳製品って、意外にカロリー高いし、サプリは安くはない・・。
もうこれは個人の価値観なので、好きにするとよいと思います。
でわでわ・・・。