最後の手段、父親の保護入院 | 通りすがりの薬剤師が、好きなこと言っちゃいますが、よかですか?

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ある国内トップ製薬会社で営業部門、学術。教育部門を長年経験したリタイア薬剤師。そのへんの薬剤師とは一味違った独自の視点で医療を中心にした旬な話題を語ります。

おはようございます。

 

しばらくブログを休んでおりました。

 

一つは、私の、人工関節置換の手術の準備。

もう一つは、入院していた父親のフォロー。

 

父親は、以前の肋骨の骨折も癒えぬ間に、横紋筋融解症という筋肉の力が入らなくなる病気で、立てなくなり、脱水も伴って急性期の病院から、療養型と言われる病院に転院しておりました。

 

ところが、入院生活が2か月以上と長くなったせいか、認知機能の低下が著しく・・

 

院内で問題行動をおこすことが頻発。

具体的には・・・。

 

院内の器物をいじって音を立てる。

無許可で院内から外に出る。

無断でナースセンターに入り込み、机の引き出しをいじってみたり、薬品棚を開ける。

 

などです。

 

急性期病院のような、重い疾患の患者を扱う病院には、それなりの数の医師、看護師、物理療法士さんが配置されており、院内の管理は充実しています。

それでも父親は、動こうとして、転倒してしまうという事件が起こりました。

 

当面の疾患も落ち着き、なんとか歩けるようにはなっていましたが、転倒時に自力で立ち上がることができないため、療養型の病院に転院。

継続したリハビリをしていたのです。

 

療養型の病院は、言葉の通り、重い疾患がなんとか回復し、療養とリハビリを兼ねた病院のため、看護師さんも多くありません。

そこで、ナースセンターは、他の患者さんの対応のため、ナースセンターには不在になることもあり、その隙に、父親が問題行動をおこしたということなのです。

 

病院としては、管理が行き届かないリスクを考慮し、一度退院させることを決定しました。

 

しかし、私が迎えにいったのですが、自宅に帰りたがっていた父親が、迎えの車に乗ろうとしません・・。

言っていることも、意味不明になり、矛盾だらけ・・。

 

これは、もう自宅に帰すどころではない・・

 

病院と相談し、「保護入院」というものを決断しました。

 

保護入院というのは、精神障害があり、医療と保護のために入院の必要があると判断され、患者本人の代わりに家族等が患者本人の入院に同意する場合、精神保健指定医の診察により入院する制度です。

 

通常、老健施設などの入所や入院は、当該者の同意が必要になります。

しかし、この場合は、本人の判断能力がないと判断され、家族である私の判断のみで入院させることができる制度です。

 

扱い方によっては、危険な制度なのですが、今回のように勝手に動き回り、認知機能に障害を認める場合、大きな事故につながる可能性があるので、そういう事象から保護するということが目的になるわけなので、やむを得ない。

 

残念ながら、多くが、精神科施設への入院ということになります。

もちろん、デイサービスも併設されているので、リハビリも継続できる施設に入れることになりました。

 

保護入院というのは、実は以前も検討したことがありましたが、今回は、もう他の手段が考えられませんでした。

致し方ない・・・。

 

おそらく、入院は長くなるでしょう・・。

そのため、誰も生活しなくなる実家の管理の問題もあり、防犯カメラの設置やら忙しい毎日でした・・。

 

おかげで、私の手術入院もおちついてできる見込みとなりました。

 

とりあえずは安心です。

 

やっとここまで来たかという感じですね・・。

 

いずれ父親も、母親と同じ老人施設に入れることを願っていますが・・・。

 

 

でわでわ・・。