朝が来た

 

よかった生きている、テントは夜露でビショビショだったので広場のフェンスに引っ掛けて干す

 

そしてその横で日向ぼっこ

 

今回はもうやめよう、そう決めたら験直しにカフェでもいって温泉にでも浸かろう

 

ちょうど少し進んだ道沿いにカフェがあるようで靴擦れの足をぎこちなく動かしながら(ついでに筋肉痛)峠のカフェ「ふじだな」に着いた

 

外席に座るとはじめからメニューは決まっているようでコーヒーに外国製のクッキーが一枚と水が出てきた

 

お日さまに照らされながら昨晩は夢みたいだったなとコーヒーをすすって店を後にした

 

そこからはバスも電車も使ってスタート地点の深大寺へと戻った

 

まずは温泉「湯守りの里」へ

 

ここは黒いお湯が売りで大昔の海藻がお湯と共に出てきているとか、、、

 

お湯が黒いと深さがわからないので、皆入る前にそーっと足をつけるのが面白い

 

露天風呂の頭上には西日に照らされた木々が揺れ、時折葉を水面に落とす、小鳥のさえずりも心地いい

 

一つ気になる点は塩素が強いこと、さておき体は温まった

 

帰りの電車で見知らぬおばさんがくれたみかんを頬張り、大きい荷物を背負ったまま蕎麦屋へ向かった

 

夕方に空いてるお店で温泉から歩いて一番初めに現れた「きよし」というお店に入った

 

頼んだ品は「ほろ酔いセット」せいろに日本酒一合と数品のおつまみ

 

二日に及ぶ長時間歩行とお湯でポカポカに温まった体と合間ってお酒は一瞬で回り、「ほろ」より「もろ」酔っ払ってしまった

 

蕎麦もつまみも美味しく、こういうのがある歩き旅もいいんじゃないかと思ったりね、和服に草鞋で旅館にでも泊まりながら道楽旅とかね

 

さてスタート地点がゴールになった、拠点に戻って一休み、お疲れ様でした我輩

 

これで一旦歩き旅はおしまい、次は季節を変えて高尾からの再開とする予定

 

今回学んだことは、自然(人間)の本来のスピード感というものは、本来とてもゆっくりだということ

 

それは今も昔も変わらない、100kmを1時間で歩ける様になったわけではなく、車を使うことでそれができる様になったというだけ

 

そしてその速度から、移りゆく景色や物事を見ると、ちゃんとそれを味わえるように思える

 

一歩一歩、自分で歩かねば目的地には到達しない