スケートパークに引き続き、ここ八ヶ岳での特色とも言える仕事も始めました。それは地元とも密接に関わっている「そば組合」
この組合では耕作放棄地やご高齢で管理できない農地を大規模に借りてもそば(そばの実)を作り、製粉までして、いくつかのお蕎麦屋さんなどに提供しています。
しかしここは高齢化、農業メンバーは下は75歳、上は86歳。そんな中ご縁あって1月からほそほぞと働き始めました。
1月はその人生の先輩方と野焼きをしたり、冬の農地整備といった事をしてました。
去年は一応一年の農業研修にも携わったものの、この先がっつり農業に関わっていくつもりは実はありませんでしたが、やはり日本の第一次産業を守りたい、自分の目でその現状を知りたい、またそばの自給率を増やしたい、そばの製造過程を知りたいという氣持ちから入りました。
最近は農作業より、そば粉の製粉を任していただき、石臼は電動ですが良い粉を挽こうと努めています。
製粉の仕事はマルチタスクで、まず最初に石抜き機に玄そば(殻付きのそばの実)を入れます、これはふるい分けられて出てくるので、入れ物がいっぱいになるまでに移し替えます。
次は脱皮(だっぴ)といって現蕎麦の殻を取ります。この工程は機械が3つあり、1つは脱皮後の実をさらに砕き、通称28(にはち)という2割殻:8割の挽き具合の物を作り、もう2つは殻だけを取った10割実のものを作ります。これも入れ物に溜まったらすかさず袋に入れます。
それらを3台の電動石臼に入れ、轢かれ、ふるわれた粉を更に手で振るって袋詰めし計量して封をして完了。
電動石臼↑
ただこれらを全て同時進行して、あっちをやったらこっちをやってあっちをやって、、、とやりつつ、製粉所の中に降り積もったそば粉の粉塵を掃除したりセカセカしておりますが、これがなかなか楽しくて好きです。
職場の人たちも面白くて(興味深いという意味も含めて)始めは信州弁が強すぎて半分以上何いっているのかわからないズラ、って感じでしたが徐々に慣れ、昔の話を聞くのにハマっています。
昔は完全自給自足で生活し、馬で耕運し食べ物を作り、牛のお乳を絞って売りに行ったり、鉄砲持って山に狩りに行ったりしてたそうな。
最近そばがきという、そば粉をお湯でねった食べ物をよく作って食べているんですが、作り方がタンザニアの主食のウガリと一緒で、エコヴィレッジでの生活を思い出しながらウガリをこねる棒でそばがきを作って食べてます。かけぽんとわさびで食べるのが乙だと思い込んでいます。もちろん主食として食べて、お弁当にも持って行ってるくらいです。
そば打ちも一回しましたけど、奥が深そうなので趣味程度に続けようかと。
このそば組合ではいずれトラクターに乗ったり、フォークリフトを使ったりするということで、会社で大型特殊免許も取らせていただけることになり、今月は教習にも通っています。
これからも長く関わって行く事を条件にということになっていますが、こちらにも野望があって、やはり農業のことでは違和感を感じることもあり、徐々に変えていこうと計画を立てています。
これから忙しい時期になると、半日製粉、半日農地といった動きになるかもしれないので、またあの気持ちいい汗をかける季節がやってくることにワクワクしてます。
次回はこのそばの仕事の前にやっている早朝仕事についてです。働いている皆様、お疲れさまです。