高速を上がって闇夜を走り抜ける
実は福島を入った時から感じていたことある感覚があった
それは得体の知れない恐怖だ
こんな感覚今までになかった
タンザニアで「昨日ここにライオンが来た」と言われても、夜中にやぶでガサっという音がしても少し身構えるくらいで、むしろすぐに心を落ち着かせられるのに、目にも見えないし知識もあまり無いが故に構えようもなく、そもそも存在するのかと疑ってしまうものがある
2011年3月11日以降それによってたくさんの被害があり、人々はなるべく遠くへと家財を置いたまま逃げたのだ
もうお分かりだろう放射能だ
福島では高速道路の脇に、時折ガイガーカウンターなる表示があり、この地区は何ミリシーベルトと表記が出ている
初めは0.1と表示されていた、多分ごく少ないであろう
次には0.3、三倍になった
そして0.9、また三倍
次はいきなり上がって5.2かなんかだった、しかし肌では何も感じ取ることができない
そもそも何かもよくわかっていないのに、それに意識をつかっても意味ないなと思い、とりあえず早く気仙沼に向かうのが懸命だと思った
けれども道は長く相馬の走馬鹿島(ソウマカジマ)というサービスエリアで休憩、馬鹿という文字が面白いのと友達のルーツがある場所でもあったので立ち寄った
紙の地図も見ておく
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サービスエリアには少し雪が残っていたが、幸いにもそこまでの道のりも雪はなく気軽に進めたが、相馬の後は一度吹雪に見舞われた
道は真っ白に変わり線も見えない、反射板が道標だが、窓が少し汚かったのでウォッシャー液を出すと窓で凍りついてしまった
まずい、あんまり窓が見えない、ましてや雪がライトに反射し先の方も見えない
スピードを下げるものの雪はコンコンと降り続け、積もってしまう前に抜けたいとも思った
まずは落ち着いて窓に暖房をMAXでかけ内側から溶けるように試みた、手の広もくっつけ気持ち程度に熱を送る
すると凍ってるのはちょうど正面だということに気づき、顔を運転席と助手席の間くらいに伸ばし腕は真っ直ぐハンドルを握り器用に運転した
案の定、雪は一部の地域で気付けばいつものように走ることができた
放射能なんかすっかり忘れていた、得体の知れない目に見えないものより目の前に起こる事に集中、そういうメッセージだろう
その後も一度休憩し、なんだかんだ4時間ほどかけ気仙沼の街へ入った
そこは文字通り街のようで大きい道路側にはスーパー、コンビニや車屋などお店がたくさん立ち並んでいた
少し路地に入りアバウト工務店の皆が住む通称アバウトハウスに着いた、横には川が流れている、夜などで周りの景色はよく見えないので明日堪能することにしよう
1月の石垣であった仲間たちに合流した、気仙沼の新鮮なワカメたっぷりのお茶漬けをいただいて就寝
