空
瞳孔がひらいたままんまのぼくら
いばらだらけのあなたまさぐる
右手こゆびにひっかかった花びら
真っ赤な手
真っ赤なばらの
てれながら俯くんだ
それが真実だっておもえるようにつぶやく
涙が鞠になってあなたのあしもとまで
ころがってった白昼
にらめっこしたまんまでまた俯くんだ
またひとつ
また一つ
愛と悪を見きわめながら青白い月になってく
瞳孔ひらいたまんまでぼくら
夢のなかで飛んでた
空の懐へ投げつけられるように
足をばたつかせながら溺れるように
もえぎ色にからだ
ちいさな紙ひこうきみたく ねじられながら
空 ってことば繰りかえしつづけるんだ
このまま目がさめても
瞳は白くまだずっと浮かんだまんまだ
ぼくら空になりたい
僕らは空になりたかったんだ
青白い月に溶け入って 夜にはなんにもなくなってしまう
瞳孔はひらいたまんま
ぼくはきみを置きざりにして空になるから
040907