Jamlips 1998- -5ページ目

Jamlips 1998-

VocalのEmmyです。

10歳の頃よりかきためた言葉を記録。
詞、詩。日々の思いや想いをここに。

Another Side - - - http://ameblo.jp/trump-emmy/


井戸を見つけた
空から離れすぎた深すぎる緑

絡まる蔦ががりがり音を立てながら招く 呼んでる

手が見えた
蔦に捕まれた蔦を掴む灰色の手
蔦と一緒に髪の毛掴んでた手

その手に触れたい
       顔が見たい
髪を撫でて
          強引に接吻を   でもまだ突っ込まない

まだ安心してしがみついてていいよ

美しい貴方が捕まった日
もう飛べない貴方が捕まった日
黄色と紺碧の果てを彷徨った貴方が堕ちていった日

山吹と群青の底で掻き集めた

その懐からごろごろ積まれた石
井戸のまわり 砂鉄ばっかり引き付ける 濡羽色した石

投げたい衝動
干乾びそうなほど眩暈に苛まれる5秒間


ひとーつ              蔦から苦い汁が


ふたーつ           灰色が剥がれていく


みーっつ         奥で苦しむ目が見える



よーっつ       登ってこないで



登ってこないで


         登 っ て こ な い で


                          登  っ  て  こ  な  い  で



いつーつ
  

     鈍い音   鈍  い  音    に   ぶ   す   ぎ   た   音



さあ        彼   女   の   ミ   ン   チ       できあがり


芳ばしい貴方の薫り



040805

羽のない羊


初めて羊の尾を口にした聖日曜日  まるで神の気分だ

反逆者のような顔をしながら貪った

形相はピカソをも超える恍惚さだったのは言うまでもない


次の朝 妙な焦燥感に掻き立てられながら岬を出た  崎嶇を2つ程越えた

里をでたのは初めてのことで無論今まで海に沈んだことなどなかった


海は泡だらけだったが霧はたちこめていない  柑橘に似た香りがした

岩陰に壷  慌てて覗き込んでみた  くしゃくしゃに丸まった肉塊

みるみるうちに形を取り戻していった


羽のないお前にそっくりだった
羽が欲しいってわめいて爪たてながら噛み付いてきた

残念だが俺に羽ははえてない  俺は天使じゃない

だって尻尾があることをお前は知らない

裂けた矢を隠してることをお前は知らない


『だって俺は 反 逆 者』

『貴様が  大 嫌 い  なはずの裏切り者』


しつこいんだよ


藻掻き 藻掻けば 藻掻くほどに 脳が絵画的意識に恵まれていく

そうして想像よりも遥かに奈落は近かった 奈落は傍にあったようだ


俺は忘れない
                初めて神になった聖日曜日


海の底 お前が思うよりもっとずっと

額縁いくら重ねても足りないくらい深い場所で


                羊の尾を食らった聖日曜日


貴様の肉を喰らった 呪いのはじまり


あ と 6 日

生き返るまで 俺に残された あの肉の免疫


040805

逃走


夢  頭 重い  頭 暗 い  走ってる 


奴はSM趣味 ものすごく犯罪の匂いがする気持ち悪い男だった
怖くて 怖くて 逃げて 逃げてたら コンビニについた
2列めの棚 友達 左目にちらついた たまらず縋りついた


縛 ら れ る   食 わ れ る   痛 い   嫌 だ   助 け て
助 け て   助 け て   た す け て   タ ス ケ テ


迸る汗と涙とよだれ さらによくわからない液体 コンクリートに滴る 奴に似てる
 
これからバイトだから待ってて なんて肩叩かれた
どんどんどんどん夜になる            追いつかれないかな
もう真っ暗 友達がまだ出てこない           走ってくる人影
気が付いたらうしろにいたりして・・・・ 

冷や汗が流れる 眉毛目尻から染み出す沁み出す

後ろから抱きしめられた でもまだ震えがとまらない

奴から逃げる為に一緒に暗闇を走ってくれた

迸る汗と涙とよだれとよくわからない液体 五月蝿い蝉と揺れすぎる夏の木に滴る

砕け落ちた羽と触覚が目に入った 産毛が逆立ち 熱風に奴を捕らえた

見送ってくれたのに 家までまだあと数キロもある気がする 


       あ       親指の爪が割れた


つま先 親指
爪が割れた瞬間


                       目 隠 し さ れ た



背中に また蝉の触覚が落ちてきた



040804

蝿と月 


月の窪みがやたらとリアルな夜だった。空気はゼリーが溶けたような湿気。
右耳の奥がいたい。ブリキの酒瓶が2本ほど。片手にタバコふかしながら
足を組んだ。ひらがなばっかり並び立てて話しながら クキワカメ 眺め
てた。傍でないているすずめにフォークを突き刺して 8階窓辺から3階奴
の部屋 換気扇目掛けて。重苦しいカーテンに一束の白髪を縫い付けていた。
あ、あ、あ。

針に通す白糸と蝿がさんびき。
針に通す白糸一束と蝿さんびきと人差し指。にじむ。にじむ。
針に通す白糸一束と蝿さんびきと人差し指と刺しきれない血が。血が。にじむ血が。

換気扇に刺さった雀が鳴いていた。ぴいぴい苦し紛れに涙をながして見えた
のは換気扇のカスがびっくりして俟ったからだと思いたい。白髪を通した自分
の指が炭酸を噴くように熱く燃えて感じたから一気に針をぬいてみた。白糸は
太い部分で肉をえぐってから蝿を次々とやっつけちまって重苦しいカーテンに
見苦しい最後の抵抗を見せた。赤に絞り込んだ雀色の布に残った染みを眺め
ながら夜は更ける。俺は毎晩フォークの餌食となった雀を思い出してちりぢりに
なった蝿のおぞましさを思い出しまたこの肉の痛みを思い出す。

リアルだった。月の窪み。陰になった女の横顔。はたまた染みになった蝿と血。


040803

レイラ


あぁレイラ

僕を許して

僕を許してくれる?


あなたに触れると魂が喜んでる気がします


たった一つの心だったのに

たった一つだけだったのになぁあ


あぁレイラ

僕を許して

地球傾いて 水 全部零れても

レイラ
あなたをまもるよ


空にはりつけられたって
標本にされたって

あぁレイラ

燐分は僕


あなたの涙 僕の血じゃ洗えない? 洗えないの?

どうか愛してあげて

綺麗なレイラ

僕の恋人


040614

マルボロ


君が家を出て行った後
たばこの吸殻をたくさん捨てた マルボロ 君が大好きな赤のマルボロ


何度も呼び止めたんだけど気づかない 出て行った後の 静かな真っ白感

雨が降りそうだって何度も言い聞かせたんだけど 笑って流された


セピアの灯りが少しずつ心の中に染み込んでいって 侵食 広がるばかり


残るは マルボロ

君の残した 喉が焼けるような嘘の香り



04226

心の重さと涙の虹


言 葉 を 失 っ た 人 が い た
真 っ す ぐ 定 ま る で あ ろ う は ず の で こ ぼ こ 道 を 歩 く

歩 く 途 中 で 人 は 考 え る 力 を 失 っ た


愛 す る 人 を 忘 れ 世 の 中 の 馬 鹿 み た い に つ ま ら な い 話 も
些 細 な こ と に 対 す る 共 感 や 憤 り も す べ て


か ら っ ぽ に な っ た 人 は や が て一 つ の 石 を 拾 う
そ し て 一 つ ま た 一 つ 進 む う ち に

落 し 穴 に は ま り 雨 に 打 た れ 涙 の 溢 れ る 心 の 大 き さ は 嵩を 増 し た


太 陽 が ま た 香 る 頃
拾 い 集 め た 石 は 光 出 し 輝 く 原 石 と な っ た

一 つ 一 つ 心 に 詰 め 始 め た ら 言 葉 と な っ て 涙 に 溶 け 出 した


人 は 再 び 考 え た
重 い 心 を 抱 え な が ら

そ の 先 に は 初 め て 見 た 道 の終 わ り


言 葉 に よ っ て 心 か ら 溢 れ 出 し た 涙 は 大 き な 虹 を 架 け た





これいつかいたんかなぁ。中二とか中三かな。


NGOとかに興味があったときだったと思う。


たとえば

『いらない』
ってそっぽ向くじゃん

ひかりが全反射して
追いつかない
沈黙すらうまれない

おまえ だれ?


滴ってるのかんじてる


そう
たとえば

なげだしちゃえって決めて
ふたりで崖に並んで

でも
そこで

なに?
下に広がるのは

血の海なんて
笑っちゃう
骨なんて折れるわけない

だって
気づけば
ふたりして崖から
つまさきが


ほら

『まさか』
なんて呟いた?
ころすよ?


ほら
飛んでんじゃん
もう戻れないよ

前にも来たね ここ
空のふところってやつだ


やっと空になれたんじゃん?


これが
ひと夏の恋って言うんじゃん?


『もうなーんもいーらない』

ってあとは
蹴飛ばしちゃえばいいんじゃん?


どんな形で

どんな声だって

お前はあたしが
いっちばん
大好きな

おっきくて

あったかい

つばさをもってんだもんな

だから
それで

それだけでいいんじゃん?

『いらない』
って吐き捨てるだけのセリフなんて
いくらでも言ってあげる

いくらいらなくっても
あたしにだってあるんだよ

抱きしめてあげられる

つばさ


それだけでいいんでしょ?

は?

いいっていったじゃんか


ねぇ


あと
もう少しだけ
一緒にいようか


ばらばらになっちゃうまえに



ねぇ

空はやさしいよね?


041115


僕の肩甲骨にはなにもはえてこない


くやしいんだもの


だから一羽ずつ
少しずつでもありったけの鳥をかたっぱしから
殺してみようとか思ったりして


夢をかきたてられて夢遊病になったんだけど
飛び降りても潰れるだけだから


くやしいんだもの


だから一本ずつ
ちょっとずつ羽をかたっぱしから抜き毟って
何本目でとべなくなるのか
なんて試してみたいなんて思ったりして


だってくやしいんだもの

くびれてくぼんだ色っぽくなまめかしい肩甲骨でも
色白のつるつるして艶めく奮い立つ四肢の女でも


鳥の死体
燻された羽ばっか増えても嬉しくない


だってくやしいんだもの


口の中が鉄で溢れかえるほど舌を噛み締めた


きっとがりがり音がして肩甲骨から進化し始める



040909


冷たいから耳塞いだ
オレンジ色にしか見えなかったからがっかりして瞑った
捩った背中が天を煽ってじきに額がくっつく手前で一つ咳を


粉になった骨がおしろいの代わりになりますでしょうか
羽になった眼球が少しでも視界広げられますでしょうか


止まれなくなったから齧った
オレンジ色は変わっていかないって気づいたから穿った
潜り込んだ頭の先がただの塊になる手前で一つ弾いてみた


繋いだ約束があなたの右翼 反りあがった背中から一本中指立てて
崩れた両頬があなたの左翼 身体で虹つくりながらおもう存分引笑う


 だってみつけちゃった


息を殺しつま先までもぐってって見る
塊になっちゃった僕が頭だけとび出させて見る
地球の裏っ側で踊り狂うあなたを見る


土竜じゃなくって羽が生えたい人間
どうやらオレンジ色にしか世界を映せない人間
あなたを裏側からしか見れない人間


繋いだ小指があなたの羽になりますでしょうか
崩れたほっぺでも あなたを飛ばせますように



040908