イギリスに住んでいるブロガーさんの記事を読んでひとり泣いてしまった。

イギリス人の旦那さまそしてお子さん2人と共にカーライルに暮らすwiltomoさん。大笑い出来る記事もあるが、ネガティブな内容の記事が多い。写真もほとんどないのに文章だけでグイグイとココロに入ってくる。今では書籍化されるほどの人気だ。何というか…厚みのあるブログで楽しみにしている。

日本人もほとんどいない、アクもアクセントも強い人々が暮らすカーライルではいろいろなことが起こる。

この話は小学生の娘さんのお弁当がきっかけで起こったもので、読んだ後は胸が痛くてたまらなかった。


いつか来る日① 上矢印

いつか来る日② ( → ★ ★ )

いつか来る日③ ( → ★ ★ )


いつか来る日②はwiltomoさんのお義母さんがアイルランドの血を引くために受けた差別について書かれている。

いつか来る日③を読んで、我が子を想い泣いてしまった。

国際結婚をすると、生まれて来る子は『ハーフ』『ダブル』『ミックス』とどれもしっくり来ない呼ばれ方をする。

娘たちはマレーシアで生まれて育っているので、100%マレーシア人でないことを言うために、

Are you Malaysian? マレーシア人ですか?

Where are you from? 出身はどこですか?

と聞かれた時には、

I’m half Japanese and half Malaysian.

と先にJapaneseと言うことが多い。

(ちなみに グッI am mixed. とは言えるが、バツレッドI am half. とは言わない。これでは半人前という意味になってしまうのであせる)

長女が確か10歳くらいの頃、第二次世界大戦当時の日本軍の話が出て、マレーシア人の男の子に

Look what you have done!

(何てことしたんだ!)

と、大きな声で言われたと浮かない顔をして帰って来た。

私は怒りで顔が赤くなると同時に、悔しいやら情けないやら。言った男の子は長女の気を引くためによくちょっかいを出す子なので、彼を責める気は毛頭なかった。

こういうことが起こったら、周りの大人がしっかりと本気で対応しなくてはいけない。そういう責任がある。

wiltomoさんの娘さんのケースでは、旦那さまも校長先生も素早く正しい対応をした。本物の教育者だと思う。

後に先生と話す機会があったので「もしまたこういった失言があったら、生徒を叱らず、歴史上のことを個人レベルに引き下げて誰かを攻撃することの愚かさと罪深さを教えてやって欲しい。」とお願いした。

私より20歳近く若いイギリス人の先生は深く頷いて、自分の教育者としての想いなどもいろいろ語ってくれた。

国際結婚をした両親を持つ子供達には、多文化なゆえ楽しいことがたくさん起こる。しかしそれ以上に嫌な面倒なことも起こるかもしれない。

だからwiltomo さんの旦那さまが言うように、いろいろな試練を乗り越えて免疫力を上げていってほしい。

がんばれ!

同じ親から生まれても全く違う個性の長女と次女