金曜の午後、娘を学校に迎えに行くと「お弁当全部食べた!」と言い走って私の所に来た。
良かった・・校長先生が動いてくれたんや・・
校長が娘のクラスに朝にやって来て、「人のランチについて絶対に傷付ける事は言わない事」と話をしたと言う。
また、うちの娘を個別に呼び「校長先生やこの学校の全部の先生があなたを守るから。今日や明日また嫌な思いをしたらすぐに話して欲しい。決して、その言った子を怒ったりしないから信頼して全てを話して欲しい」と言ってくれたという。
娘は「もう誰もお弁当の事を今日は言って来なかったから、全部食べた」と言った。

弁当箱を洗いながら嬉しさが込み上げた。
娘と夫、そして学校の先生達に感謝の思いでいっぱいになったからである。

夫は「娘にとってこの経験も、免疫力を増やす為には良かった。今後どこに住んでも又似たような事が起こり得る。これが最初で最後じゃないと思うから」と言った。

私がイギリスに住んで13年目に突入した。
先日も職場の売り場で上から下まで舐めるように見られ、老婆に「あなたココで働いているの?」と聞かれた。
「何かお探しですか?」と言うと、老婆と一緒にいた同じく老婆が「でもあなたには頼まないわ」と言った。
聞き間違いかと思った。
笑って「OK~」と笑顔で立ち去れるようになったのも、この13年間のあいだに、最低人間が私に吐いた暴言による免疫のおかげである。

娘に来た最初の試練。
一緒に乗り超えられる環境を作ってくれた全ての人に感謝である。
私が日本に帰りたくても帰れないのは、きっとイギリスで人間修行をしなければいけない未熟さがあるのだと、そう思う。
これも私の宿命であろうか・・
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