今夜は燗銅壺(かんどうこ)の蒼龍をスタンバイ 左右に湯船室を持つ一風変わったタイプです
吸気口は花びらの模様
機関に炭を入れて吸気開始
蒼龍 微速前進
水温上昇 このお湯で酒を温めるのが燗銅壺です
湯煎室は左右独立しており、水はそれぞれ入れる仕組み。中央の内蔵式火鉢の右に隔壁があり、熱量の大半は左の水温を温める。その余熱が右の小さな湯煎室に使われる。そこに酒を入れたチロリを立ててお燗する。左側「熱燗」・右側「ぬる燗」という粋な使い方が可能。又は、左で急速お燗、右で保温という使い方ができる恐るべき設計。京都の旧家に眠っていた逸品。
屋外ならこうやって酒に月を映すわけです
そろそろ焼けてきましたなあ
熱々です
チロリはお湯に浸かっているので、そとに置くとテーブルに水が付きます。升に立てれば「ますます繁盛」。
旨そうなにおいに誘われて
熱燗は45℃くらいを上燗といいます。 「湯煎で上燗」うまいんですよコレが。ただし、お燗向きの日本酒を選ぶべし。
江戸の記録 若侍が燗銅壺を収納したラックを担いでます。服装から見て公式行事ではありません。これは綺麗どころを連れた花見だと思われます。鳥居清長の浮世絵 ↓
女性が燗銅壺で一杯やってます。どれほど治安の良い国だったのでしょうか。歌川広重の浮世絵
燗銅壺はこの時代と変わらぬ性能を今も発揮します。水をいれ、温まるまで同じ時間を待って、同じ燗酒をあじわう夜。
BGMはQueenのこの曲なんかどうでしょう。Now I'm Here 「いま俺はここにいる」。思いっきりRockしてます。 日本ではキラークイーンの次のHitだったと思います。ロジャーテイラーのドラムスがスゴイ。蒼龍の酒に合います。
https://www.youtube.com/watch?v=-iCY-noGbas