仮面
私はトイレから戻った時に、茉央の隣に迷わず行った。
一英の隣は嫌だった。
一英の方を見ると、老人と子供連れの家族を見ていて、茉央に注意されていた。
注文で来たヤキトリを食べているとその家族が私達の後ろの奥の洋風の席に向かう。
目でその姿を追っていると、老人の姿を見て違和感を感じる。
「oh~デリシャス」
「ヤキトリが美味しいですか」
呆れた様に笑う一英に笑う。
そりゃそうだ。
老人を横目で見ながら会話を続ける。
この老人…老人じゃない。
仮面を職業とする前、私は実験でいろんな老若男女をやったことがある。
その時、老人の癖と仕草とどうしても出てしまう健康な人の癖…何度も研究した。
だから分かる違和感。
コツコツ コツコツ
老人が歩くたびに杖の音が聞こえる。
入って来た時には何回だっただろうか。
演歌に合わせた感じで歩いたと思ったが若干ずれた時があった。
なんて歌詞…聞いてない。
その時、眼鏡の男性が耳に触れた違和感を思い出す。
耳…。
しまった!?
時計を見ると、24時17分。
音楽と杖の音に耳を澄ます。
『雪散る橋で酒を片手に~千鳥足でゆらゆらと歩いて~♪何かを呟き歌いだす♪』
サビの部分の中の一部分、『で』『千』『き』たった3回、歌詞からずれて杖を音を出すようにコツコツ歩く。
来た時は分からなかったが、確認させる様ににか3回同じ事をぐるぐる回り繰り返す。けど他から見ればただのボケた老人だ。
「お父さん。どこ行くんですか。こっちですよ」
娘なのか、子供の母親は急かすように引っ張って行く。
「みえ子さん悪いのぉ」
「みえ子さんはお母さんですよ」
みえ子さん?これは関係あるのかフェイクか?それと歌詞からずれる前にモールス信号の音では東京タワーとしていた。
どっちがフェイクでどっちが本物だ?
「そういえばホームズ。どんな仕事してきましたか?」
考えながら会話をしなければいけない。
頭がおかしくなりそうだ。
「仕事?そりゃー浮気調査や忘れ物など色々です」
一英もヤキトリを食べながら言う。
「へぇー」
疑いの眼差しで茉央は一英を見る。
「仕事ほとんどないのにねぇー」
「嘘はいけないですねーホームズ」
人差し指を立て横に振り一英に私は言う。
「茉央っ!お前だって見ただろ?その現場!」
「ほとんどだ~れも!来なかったわよ」
茉央は笑って自信満々に言う。
私はトイレから戻った時に、茉央の隣に迷わず行った。
一英の隣は嫌だった。
一英の方を見ると、老人と子供連れの家族を見ていて、茉央に注意されていた。
注文で来たヤキトリを食べているとその家族が私達の後ろの奥の洋風の席に向かう。
目でその姿を追っていると、老人の姿を見て違和感を感じる。
「oh~デリシャス」
「ヤキトリが美味しいですか」
呆れた様に笑う一英に笑う。
そりゃそうだ。
老人を横目で見ながら会話を続ける。
この老人…老人じゃない。
仮面を職業とする前、私は実験でいろんな老若男女をやったことがある。
その時、老人の癖と仕草とどうしても出てしまう健康な人の癖…何度も研究した。
だから分かる違和感。
コツコツ コツコツ
老人が歩くたびに杖の音が聞こえる。
入って来た時には何回だっただろうか。
演歌に合わせた感じで歩いたと思ったが若干ずれた時があった。
なんて歌詞…聞いてない。
その時、眼鏡の男性が耳に触れた違和感を思い出す。
耳…。
しまった!?
時計を見ると、24時17分。
音楽と杖の音に耳を澄ます。
『雪散る橋で酒を片手に~千鳥足でゆらゆらと歩いて~♪何かを呟き歌いだす♪』
サビの部分の中の一部分、『で』『千』『き』たった3回、歌詞からずれて杖を音を出すようにコツコツ歩く。
来た時は分からなかったが、確認させる様ににか3回同じ事をぐるぐる回り繰り返す。けど他から見ればただのボケた老人だ。
「お父さん。どこ行くんですか。こっちですよ」
娘なのか、子供の母親は急かすように引っ張って行く。
「みえ子さん悪いのぉ」
「みえ子さんはお母さんですよ」
みえ子さん?これは関係あるのかフェイクか?それと歌詞からずれる前にモールス信号の音では東京タワーとしていた。
どっちがフェイクでどっちが本物だ?
「そういえばホームズ。どんな仕事してきましたか?」
考えながら会話をしなければいけない。
頭がおかしくなりそうだ。
「仕事?そりゃー浮気調査や忘れ物など色々です」
一英もヤキトリを食べながら言う。
「へぇー」
疑いの眼差しで茉央は一英を見る。
「仕事ほとんどないのにねぇー」
「嘘はいけないですねーホームズ」
人差し指を立て横に振り一英に私は言う。
「茉央っ!お前だって見ただろ?その現場!」
「ほとんどだ~れも!来なかったわよ」
茉央は笑って自信満々に言う。