仮面 | あみぃ のブログ

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仮面


一英は、ローエが去った方を見て、メニューを置き茉央を見る。
「勘違いしているようだから言うが勘違いするなよ。仕事だ」
「ふーん」
茉央は、意味深な半目をして俺を見るので、ローエの指名手配書を見せた。
「なっ…」
茉央の口を片手で防ぐ。
「ローエ・ビリアン。国籍不明。日本語を詳しいことから外国人とのハーフ。髪の毛と顔は色々変えているそうだ。OREHが出たあの事件から少し前にアメリカのバスチユ牢獄から脱獄したらしい。それからは消息不明。だからお前はこの事件に関わるな。あの女は危険だ」
茉央を見て真剣な目で言うと、頷いたが下を向き呟く。
「でも悪そうな人には見えない…」
「それが本当かどうかを調べるのが探偵だ。
すみません」
テーブルを拭いている定員を呼び、メニューを注文した。
「ねぇ。李夜ちゃんは?」
注文が終わり触れて欲しくない名前が出て来る。
「…」
俺が押し黙った時、また客が来た音がして俺は誰が入って来たか見ると老人と、子連れの家族だった。
おいおい。今24時だぞ。こんな時間にしかも居酒屋に子供連れてくるかこの家族。
ローエに言われたチェーン店に来たが警戒をして一人一人去った客と来た客をインプットしていた。
時間も時間なのでここに居る人間は、ローエに近付いたビールを持った眼鏡の男。和風の個室にいて、声が社長などとちらほら聞こえるので接待か、歓迎会か何かの会社絡みだろう。
あと、俺達とカウンターにいる茶髪のグラサン男。居酒屋の店長と喋っている。
そして、居酒屋の店長の近くに先程来た子連れの客。
「すみません。遠出していたもので、何か食べ物…子供の食べれそうなものありませんか?」
若い女が、子供の両肩を持ち言う。
「焼きそばならあるで」
焼きそばを食べながら、茶髪のグラサンは口を挟む。
「じゃあ僕焼きそば!」
「はいよ」
いいのかよ。
「一英!一英!ちょっと聞いてるの?」
俺はハッとして茉央を見る。
「悪い悪い」
苦笑し頭をかく。
いつの間にか、ローエも戻っていて茉央の隣に座っている。
向こうに集中し過ぎてローエを茉央の隣に行かせてしまった。
いかん。いかん。
こっちにも集中しないとな。