仮面 | あみぃ のブログ

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仮面



「じゃあ坊主。お姉さんとおじさんは少し話があるから少し出て行ってくれるか?」
そして、おじさんは子供を外に出す。
「ちょっ…おじさん。お姉さんに僕…」
子供は私と話ししたそうに後ろを向くがおじさんに背中を押され追いやられる。
「そろそろ親が来るんじゃないか?」
そして、子供は外に出された。
ドアを閉めたおじさんは私の近くに来る。
「本題に入ってもいいか?」
私は、このやりとりの違和感に疑問を感じながら頷いた。
おじさんは名刺を私に渡した。
「関東にある、とある探偵事務所で探偵をやっている宗匠 一英(そうしょう かずひで)だ」

私が名刺を貰ってる時にドアの前で耳を澄ましていた人物がいた。
子供は壁に背をやりいじけてるフリをしながら聞き耳を立てる。
「探偵…?」
眉を寄せていると、息を荒くして走ってくる茶色いスーツの眼鏡をした男性が子供の前まで来る。
「はぁ…はぁ…遅くなってすみませんね。園児くん」
スーツのネクタイを緩め優しく子供に笑いかける。
「園児じゃなくて…紅士(えんじ)だよ。喧嘩売ってんのか。おっさん」
小声で悪態をつく紅士と呼ばれた子供は、明らかさっきとは違う声で看護婦さんに見えるように言う。
「パパ遅いよ」
ぎゅーっと茶色のスーツの男性を抱き締める。周りはそれを見て微笑ましく笑う。
抱きつきながら茶色のスーツの男性に耳打ちする。
「咲間(さくま)探偵がいる。なんか勘付かれたかも。先手うたれた」
紅士は端的に要件だけ言う。
それを聞いて咲間と呼ばれた茶色のスーツの男性は笑って抱き寄せる。
「さみしかったかい?紅士くん」
「うん」
抱き寄せた紅士を抱え、隣の個室の病室に入る。
入った瞬間二人は壁に近い所に行き、耳を澄ます。
「紅士くん一人だったの?」
「うん」
「そりゃさみしいよね」
「おじさんがいたよ。僕を助けてくれた人。でもお姉さんの所に行ってから追い出されちゃって」
親子の会話をしながら情報を的確に教える紅士を抱えて笑いながら眼鏡を光らせ聞く咲間。
「(追い出された…こっちの行動が読まれているんでしょうか)ではまた後で行きましょうか」
二人は隣の部屋を見る。
「そうだね」
「「(今は様子を見る…)」」