16.王様 | あみぃ のブログ

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16.王様

窓の外を見ながら王様は苦い顔をする。
「ツアベルは魔法に慣れ過ぎていてな。お金を使用した事がなかった。私がお金について説明すると、ちゃんとお金を使ってくれた。だからメイドには、ツアベルの欲しい物は何でも与えてくれと私は言ってしまったのだ」
カー・ランバルク王子は首を傾げる。
「それはいけない事なのでしょうか?」
「私も最初はそう思っていたのだ。しかしツアベルにはお金は、底をつかないものなんだと思ってしまっていてな」
額を押さえ、王は眉間にシワを寄せる。
「ツアベルは至福を肥やし、民が貧しい生活になっていた。だが、私は妻に夢中になり過ぎてその事に気付きもしなかった」