城山真一 「看守の信念」(宝島文庫)

 

石川県金沢刑務所は、罪状も刑期も軽めの囚人たちが収容されている

とは言え、受刑者たちからは一時も目は離せず気を休める時はない

釈放前の更生プログラムに参加した模範囚が、外出中に姿を消した「空白の30分」に起きたコトとははてなマーク

所内で行われた運動会の翌日に集団食中毒が発生ッ容疑は炊事係の受刑者に向けられるが、ソコには隠された真相が・・・びっくり

他、所内の片隅にある用具保管庫から火災が発生し、事故と事件の両面で捜査を開始するが・・・炎

受刑者から塀の外にいる愛人への言付けを頼まれた刑務官の苦悩・出所後の元受刑者を引き受けてくれている会社から刑務官へ贈られてきた告発文の内容とはッ

塀に閉ざされ囲まれた狭い空間内で起きる、人間のドラマをサスペンスフルに描く、人気となった前作に続く連作短編刑務官ミステリ乙女のトキメキ

 

 

というコトで昨年1月に出て直ぐの2作目

横山が絶賛も納得の | みかんjamのブログ (ameblo.jp)

 

↑の時にも書いたけど、コレが素晴らしい出来だったので非常に期待してたんですが、内容も出版の素早さもドチラも拍手

金沢刑務所(は架空です)内での事件を、法務省キャリア刑務官の火石が中心となって現場の刑務官と共に謎を追い解決していくという連作短編ミステリ

短編と言うコトなので物語の展開は早いが、その中に複数の謎が盛り込まれていて、更に切れ味良くソレを解いていく・・・という形で、しかも全5編を通じてこの巻を通してのストーリーも組み込まれている・複合的な構成になっていて、ドレも出来が宜しいのが素晴らしい

↓でも紹介する方ので、だいぶ馴染みも出てきた(爆  笑)刑務所内の人間・出来事・事件だが、普通一般には知られない世界のコトなので、ソレだけでも興味深いし面白いスター

増してや警察ならともかく、刑務官は更に馴染みのない職種なので、ソチラの仕事や内面を知れるのも非常に

警察学校を舞台にした長岡の『教場』シリーズや、伊兼の『地検のS』シリーズの様に、私らに馴染みのない<小役人>をメインにしたミステリが最近出てきたが、彼らの今後には大いに期待したいし、横山を継ぐ様な作品を産みだしていってもらいたいキラキラ

 

 

安部譲二 「塀の中のプレイボール」(講談社文庫)

塀の中で行われる野球・というかソフトボール大会には、普段しかめっ面で強面の懲役太郎たちも思わず頬を緩めるにやり

当然のコトながら、塀の中では自由は殆どなく娯楽もほぼほぼない

その中で思いっきり身体を動かせる機会は、とても貴重なのだッDASH!

そんな前科〇犯たちのスタメンはすさまじい

ピッチャーはシャブ中でキャッチャーは二人殺しているキョウケンで、サードは人望あるヤクザでショートは青森からトレード()されてきた期待の新人・セカンドは無口なヤサグレでファーストは年老いた組長・・・

こんな豪華な面々で、さぁ~元気よくプレイボール野球

 

’90に文庫化された今作で、巻頭にありタイトルにもある「塀の中のプレイボール」が氏のデビュー作で、コレが好評を以って受け入れられ、以降は作家としてだけでなくコメンテーターであったり役者であったりと、八面六臂の活躍をしていたのは私らの世代の方ならご存知の通り

で、カタギなら知らない世界・極道の・グレモンの・ヤクザの世界と塀の中を面白可笑しく紹介して馴染ませてくれたのは氏のコレまた功績

私らよりもっと↑の世代だとムショ・と聞くと健さんの『網走番外地』などが思い浮かぶと思いますが、私らなら絶対のコレでしょう 映画化もされましたしネ*コレはレンタルで借りて観た

個人的に、この安倍作品の前に飯干の「仁義なき戦い」シリーズにハマり、原作はモチロン映画やムック本なども読み漁っていたので、コレで初めて知った・というコトは少なかったりしたが、コチラでは非常に面白く嚙み砕いて分かりやすく書いてあったのが印象的ベル

コレは作者の阿部が、ヤクザとはインテリヤクザで今風に言えば企業舎弟的な働きもしてたコトが大きいのかなと思われる

ホンとはもっと有名なアチラをUpしようと思っていたのだが、2はあったけど1がドコかに埋もれてしまっていたのでコチラにした

でもまぁ~、またいつか紹介できる時があるでしょう と言うコトでバイバイ