城山真一 「看守の流儀」(宝島文庫)
金沢の刑務所内で起きる様々な事案に対処する刑務官たちの奮闘を描く連作短編
閉ざさ隔離された場所に一癖も二癖もある犯罪者たちとの攻防は、ある意味シャバよりも濃密で濃厚な関係性にあり、一筋縄ではいかない![]()
仮出所した模範囚のまさかの失踪・暴力団から足を洗う訓練中に起きた入試問題漏洩事件・受刑者の健康診断記録などの消失事件・・・
刑務官たちは、それぞれの立場と信念・そして矜持を胸に立ち向かう中、上級幹部の火石司刑務官の鋭い観察眼が光るッ![]()
刑務所という特殊な空間を舞台にした鮮やかなミステリ![]()
過去に城山の作品は「このミス大賞」を獲ったシリーズの2作を読んでいたが、店頭で裏筋を読み、横山秀夫が絶賛していた帯を見て直ぐに購入したが、ジャンルが違っていた為か直ぐにアノ時の・とは気づかずにいた
*例によって帯はジャマなんで捨てちゃったけど・・・![]()
刑務所というある意味閉ざされ、罪と罰の軽重があるとは言え、相手にするのは全て犯罪者という状況下で、ナンとか受刑者達の現在と未来を想い対応する刑務官たちの苦悩と奮闘を描き、ソレに短編という短い制約の中でミステリとしての謎の提示と解決を鮮やかに切れ味良く成立させているソノ手腕は「お見事」の一言![]()
そりゃ~、このジャンルの開拓者である横山も褒めるってモンでしょ
ソレに仕掛けもあって最後に見事な着地点を見せてくれるのも![]()
今月末には続編が出るコトになってるので、ソチラも早く文庫化してもらって堪能したいと思う![]()
*って気が早ぇ~~よッ![]()
見沢知廉 「囚人狂時代」(新潮文庫)
先ずは新左翼の活動家だったが、後に新右翼へ転向し、スパイ粛清事件の実行犯として逮捕→起訴→実刑12年の判決の後に千葉刑務所に押送されるコトとなったが・・・
ソコには昭和を揺るがす大事件の有名人たちがわんさかいたッ![]()
≪三越・偽ペルシャ秘宝事件の社長
≫・≪ホテル・ニュージャパンの乗っ取り屋社長
≫・≪金属バットフルスイング
の彼≫などなど・・・
様々の事件の犯人達に色々な思想を持った著者の様な政治犯に、シャバでぶっ飛んだまま収監されたヤバい人達
人間の縮図を体験し観察し、その地獄を面白おかしく描いた獄中記
まぁ~獄中記も色んな人が書いていて、一番有名なのは映像化もされた『塀の中の~』だろう
*そのシリーズも他のも読んでるし観てもいる
が、ソレらはいつか関連としてUpする機会があるかもしれないので、多分ココで紹介しなきゃ今後ないだろうと思われるコチラをChoice
文庫化がH10年だが「BO」で買ったので読んだ日がいつだったかは思い出せない
阿部譲二氏の著書にも有名人が登場するが、氏が元893だったのもあってか府中での体験談だったのに対して、コチラは初犯が収容される千葉刑と言うコトで、更に有名な世間を騒がせた人達が登場するのが興味深い
特に↑で挙げた事件などは子供だったが全て記憶にある事件なので、その主犯たちの中での生態には興味を惹かれる![]()

