濱嘉之 「警視庁情報官 アンダーインスペクター」(講談社文庫)
警察庁へ永久出向となっていた「伝説の情報マン・黒田純一」は、とある関西の県警の立て直しを命ぜられ、令和となってから県警のNo2である警務部長として赴任した
任務としては、綱紀粛正・人事刷新による活性化が挙げられるのだが、他に情報室の開設と、ソレに伴う情報官の育成があり、更には益々活発化する「共産社会主義国」らの者によるスパイ活動の監視及び摘発もあったッ![]()
着任早々、辣腕を振るう黒田の元には続々と情報が・人が集まり始めた
到底、「一警察官」・しかもノンキャリでありながら、信じられない程のとてつもなく幅広い人脈と交流を持つ黒田が、士気が落ちた県警をどう立て直すのかッ![]()
はじまったばかりの「令和の世」を総括する、インテリジェンスポリスストーリー
この「警視庁情報官」シリーズは、濱のデビュー作であり、ココまで7巻が刊行がされてきたが、随分とまた久し振りの復活となった8作目
その「1~7」まではココで関連としてUpしてきている
ノンキャリながら、警察庁&警視庁はモチロン、各県警の幹部を始め、庁内では尊敬の念で以って迎えられている情報マンの黒田純一は、歴代の警視総監や警察庁長官からの信任も厚く、懐刀としてブレーンとして活躍・仕えてきた傑物![]()
また彼の情報網は政官財にも広く浸透しており、コレまた「歴代の総理」からも『黒ちゃん』などと親し気に呼ばれ、官邸にスルーパスで通れる程であったりする
そんなスーパーマンの彼が、関西地方のとある大型県のテコ入れの為、一時、任を解かれ、県警のNo2として赴任し、辣腕を振るい改革を成し遂げていく様が描かれており、謂わば《警察内部のお仕事小説》的な面が見られる
ソノ一方で、作者である濱ならではの、情報の世界に生きてきて、今もその最前線にいる者としての識者たる面からの「世界情勢・世界情報」が知れる、インテリジェンス(情報)小説としての面がある
特に、令和になってからのお話しなので、「コロナウイルス」「ロシアのウクライナ侵攻」「イスラエルVSアラブ」などの出来事や、に於ける新興宗教問題や選挙や国内政治情勢などが語られる
コレらの情報は既に起きたコト・過去のコトなので、「振り返り」であり「総括」であり、そして「ソレらの裏面史」であって、特にオールドメディアたる新聞や、飛ばしや捏造も多い雑誌、玉石・というか99%が「石」である玉石混交のネット媒体(
)などでは触れない情報が書かれている
この「黒田純一」シリーズや、「青山望」シリーズ(文春文庫)などでは、リアタイでHotな事件と絡ませてストーリーが展開されていったが、今作は少し趣を変えての内容・展開ではあったが、益々混乱としてきたRealな現代世界史を学び直せる作品となっていた
「列島融解」(講談社文庫)
東日本電力会社の社員で、エリート街道を突っ走っていた小川正人だったが、将来ののエネルギー事情・政策に不安と不満を持ち、退社後に選挙に出馬・衆議院議員となった
東日本大震災という未曽有の危機に瀕した日本の、この後取るべき道は果たして・・・
原発の今後の行方・代替エネルギーの可能性は如何に![]()
その前に停滞した日本経済は復調出来るのか
益々緊張感を高める周辺国家の陰謀は防げるのか![]()
将来を憂い行動する政治家の「あるべき姿」を描く、提言型政治小説![]()
本作は’12に単行本で出され、翌’13に文庫化された作品
つまり東日本大震災が発生した直後に書かれ刊行されたモノで、当時の混乱ップリや、事態を収束させなければならないのに、時の政権与党がKANやアレらだったばっかりだった為、余計、混乱・凋落に拍車をかけた形になってしまっていたのは、皆さんご承知の通り![]()
+個人的に更に言えば、自分らが政権から外れた途端に、「他人事」とばかりに批判するとか、真っ赤なイデオロギーを振りかざしてみたり、役に立たない位なら可愛げもあるが、足を引っ張るコトしかしてないという・・・![]()
まぁ~ソノ成れの果てが現在の議員数・党勢に現れてるんですけどネ![]()
作者の濱としては、そ~した情けない現状を鑑みて、将来の憂いを失くす為に特にエネルギー問題に特化して書いた・提言した1冊となっている
モチロン、濱の作品なので情報官や情報組織も登場するし、大事な局面で暗躍するのだが、やっぱりファンとしては「そ~こなくっちゃネ」と思わずニンマリしてしまう![]()
まぁ~元からそ~するつもりではあったではあろうが、シリーズ化はされずラインナップを飾るだけとなってしまった残念であった
最近の濱のは、シリーズ化されているのが多いが、今後は「ある種のテーマに絞った」ノンものナンかも久し振りに読んでみたいモノだ![]()
*昨日はリーグ戦が再開され、Homeにガン大を迎えた
結果は「2-2」
最後の最期のLastで追いつかれた・・・![]()
実にもったいない「ー2」となってしまったのだ・・・![]()

