チャックからのメールが届く。今回は4通。
シンガポールを出たとのこと。
インド半島を越え、その向こうにある美しい島セイシェルに向かっているそうだ。良い旅を祈ろう。
「船の旅リポート」(14)From Chuck
シンガポールを出港して航海を続け今日で7日目。横浜出港以来18日目。今日は1月14日(木)である。今日もインド洋は波静かで次の寄港地セイシェルの首都ポートビクトリアに向けて順調に航海を続けている。本日の本船の位置、南緯1度21分、東経64度57分、スピード15.18ノット、水深3,240m、天候 快晴、気温32℃、海水温27℃、波高2フィート、気圧1,019hPa まことに穏やかな一日である。
今日は航路説明会が開催され、セイシェル及びその次の寄港地ケニヤのモンバサについて各種の連絡があった。僕の場合、モンバサから9日間のサファリ旅行に出て、南アのケープタウンで本船に追いつくオーバーランド・ツアーが待っている。サファリは少年時代からの夢で、ようやく長年の夢がかなう。このサファリ旅行は、今回の船旅のハイライトの一つであり、セレンゲティでは、ホット・エア・バルーンに乗って、空から動物達をみる機会があるので、それが最大の楽しみだ。必ずしも動物が見られるという保証は無いけれど、空からセレンゲティ大平原を見る機会に恵まれるなんて、お金には換算できない。もっとも、このバルーン・ツアーの代金は1時間一寸で450US$だから非常に高い。しかし、今はそんなことは言っておられない。
今日の航路説明会で、いよいよ本船は海賊の出没危険地帯に入るので、警戒レヴェルを上げて、本日から24時間体制の監視体制に入るとの説明があった。明日以降、ケニヤのモンバサ入港まで日没後から日の出前までの夜間は、船客のオープン・デッキへの露出を禁止するという。その間、船員がオープン・デッキで6時間交代の監視を行う。万が一、海賊が出没した場合は、船内放送を行うので、船客は速やかに各自の船室に戻り、内側から施錠して待機する。こんな大型客船を襲撃するには、海賊側も相当の武器と人員が必要だと思うが、過去に客船が海賊の餌食になったこともあり、本船は真面目に海賊対策を講じている。夕刻、デッキに出てみると、船員が放水用のホースを消火栓に装着して、海賊船へ放水で対抗する準備や、強力なライトと海賊が鈎付きのロープを本船の舷側にひっかけてよじ登ってきた場合に備えて、そのロープを叩ききる斧を用意していた。昨日のカラシニコフAK47を持った海賊に、放水用ホースとライトと斧で対抗できるのか、はなはだ心もとない。海賊は、ソマリア沖に出没する話は聞いていたが、今やアフリカ大陸東岸にまで活動範囲を拡げているそうだ。怖いもの見たさで海賊に遭遇してみたい気もするが、放水で対抗している間に、船員が撃たれて死ぬようなことがあっては困るので、やはり無事にこの海域を乗り切ってほしいものだ。
今日は、午前中はいつものパターンの生活だったが、午後のウォーキングの時間帯にダンス・レッスンがあったため、ウォーキングは中止。結果的に汗をかかなかったので、いつものシャツやパンツの洗濯もなし。やはり、生活パターンが変わると調子が狂う。夜は中国地方5県の船客が集まって夕食を摂りながら親睦を深めるという趣旨の会合があった。広島県からの参加者が多かった。今日参加しなかった人も含めれば少なくとも10名は乗船していると思われる。夕食会のテーブルで一緒になった
夜、同室の3人で残っていた最後の缶ビールを1缶ずつ飲んだ。さらに、O氏から預かっていた台湾で購入した高粱酒の残りも結局飲んでしまった。氷はジャンケンに負けた僕がバーに貰いに行った。これで、部屋のアルコール類は全部消費した。明後日はセイシェルのポートビクトリアに入港だが、土曜日とあって商店は午後2時までしか開いていないと言う。3人とも寄港地プログラムを取っている上に、帰船リミットが18時(出港予定19時)なので、アルコール類を購入する時間は無さそうである。残念。当分、船の高いビールを飲むことになりそう。
今夜、また1時間の時差が発生するので、就寝前に時計を1時間戻しておく必要がある。これで、日本との時差は5時間となる。こちらの正午が、日本の午後5時となる。