「船の旅リポート」(15) | JBジャムのダンスブログ

JBジャムのダンスブログ

社交ダンス好きのオジイのブログ。練習風景を紹介しています。
良かったら感想を書いてください。
お散歩にもはまっています。でもなかなか出掛けることができません。

チャックのリポート2通目。

な、な、なんと……



「船の旅リポート」(15)From  Chuck





 今朝は今回の船旅の出発前はおろか先週まで全く予期していないことが起こった。何とそれは金環食に遭遇したのだ。先日来、天文好きの船客から、今日「日蝕」が起きることは予測されていたが、まさか金環食になるとは誰も予測していなかったのではないか。何たる幸運、何たる僥倖。一生の内に一度見ることができるかどうか、そんな機会に恵まれたのは、たまたまこの船に乗って、地球上のこの位置にいて、天候も晴れていて、この時間帯に居合わせたという何重もの幸運に恵まれた結果である。僕は欣喜雀躍、破顔一笑、適当な四字熟語が思いつかない程の嬉しさだ。英語で言えば、fantastic, wonderful,

splendid, marvelous, excellent, great, fine, magnificent, fabulous, beautiful, brilliant, gorgeous, superb, tremendous, exquisite, perfect そして最後の最上級のほめ言葉を敢えて加えれば、それは dynamite であった。



 部分食なら、それは日常茶飯事とは言わないまでも頻繁に起こっている。日記を調べると昨年7月22日(水)に起きており、僕は広島への帰省の途中で立ち寄った大阪の茨木カントリークラブへの車中から雲の合間を通して見ている。しかし、皆既食とか金環食、ましてやダイアモンド・リングなどは滅多に見ることはできない。それで、マニアの人々は、高いお金を払って世界中の観測地点に押し掛けて行く。去年も確か奄美大島辺りで皆既食になった筈だが、天候が悪く見ることが出来なかったと記憶する。



今回も午前9時過ぎから部分食が始まって、船客は8階の後部デッキに集まって、思い思いの方法で日蝕を見ていた。一つの方法は、双眼鏡のレンズを通して、太陽を地面に投影して見る方法、銀塩カメラ用フィルムを切ってそれを通して直接太陽を見る方法、溶接用に表面処理されたガラスを通して太陽を直接見る方法、黒いポリエチレンバッグに小さな穴を空けてその穴を通して太陽を地面に投影して見る方法、何も無い人は植木の木漏れ日が地面に投影されて、それが日蝕の形を形成するのを見る方法など様々な方法で見ていた。僕は全ての方法で観測できた。特に植木の木漏れ日法は見事に同心円になり、驚いた。金環食の状態は数分は続いたと思う。見掛け上の月の直径が太陽の直径に比べてやや小さかったので、皆既食のように全天がうす暗くなって気温が下がり、空に星が光るのが見えたと言うようなことにはならず、明るさは保たれていた。それでも、心なしか気温が下がって涼しい海風になったような気がした。その後、月は徐々に太陽面を移動して、始まった時とは反対の方向に部分食となり、12時過ぎに完全に元の状態に戻った。今日は、午後も含めて一日中この金環食の話題で持ち切りだったのは言うまでもない。写真狂のT氏が上手に金環食の写真を撮っていたので、それをUSBに取り込ませていただいた。僕のPCの画面で見ると、きれいに金環食が出ている。読者の皆さんに見せたいものだ。



夜は、海賊対策続行中だが船の特別の計らいで、一部の電灯を消して星空観賞会がプールデッキで開催された。N氏が、パソコンソフトを使って南十字座を始めとする夏の夜空をスクリーンに投射して説明してくれた。僕が知っている以上に特に目新しい情報は無かったが、その後11階のサンデッキに上って実際の夜空を見た。明日、明後日辺りは新月なので、空気が澄んでいれば水平線から水平線まで天の川を見ることが出来るのだが、インド洋などでは気温が高いのでどうしても水蒸気があって、晴れていても薄い雲か靄か霞のようなものがあって、そうはっきりくっきりと見ることは出来ない。朝日、夕日もいつも水平線にある雲に邪魔されて、いきなり目玉焼きの黄身のような太陽を見ることが出来る日は限られている。今朝も水平線に雲があったが、太極拳の練習の合間に、朝日の写真を撮った。パソコンに取り込んで見るのが楽しみだ。



 そんな日に、前日はUSBから取り込めなかったパソコン用天体ソフトのCDROMをK氏に貸してもらったので、それを取り込んだ。ステラ社が発行しているもので1,800円で解説つきだ。早速PCで開いてみると、それは詳しく出ていて、もう星座早見盤なんて不便で見る気がしなくなる。星座早見盤は北緯・南緯35度で見た星空を表示してあるので、緯度が違えば、星座の位置や形も微妙に違ってくる。又、このソフトには惑星の位置も示すことができるのでとても便利そうだ。デスクトップにアイコン表示もしたので、今後はいつでも夜空を再現できる。



 それで、本日の正午の本船の位置だが、南緯2度48分、東経58度46分にあった。日ノ出05:54 日没18:29 水深4,285m 速度15.28ノット気温30℃ 海水温27℃ 波高2フィート 気圧1,019hPa



 今日は壮大な天文ショーを堪能した一日であった。明日は、セイシェルのポートビクトリアに午前6時接岸予定である。接岸の様子を見たいので、目覚まし時計をいつもより30分早めて、5時にセットして寝た。


…金環食だったのである。

私も小学校のときに金環食を見た。

ロウソクのすすで曇らしたガラス越しに欠けていく太陽をみた。下敷きも使った。みんなでワイワイ言いながら校庭で観測した記憶。

昭和30年代のことである。

先日の日食は、曇っていたので雲越しに見た。今日が日食であることを忘れていたのだが「あっ、日食」の声に外に出た。厚い雲の中に、欠けていく太陽が見えた。シャメにもとった。1日興奮していたと思う。

まして金環食ならば、今回のチャックの感動も想像できる。