沖縄県知事選挙の投開票が間近に迫る。
反基地を掲げるオール沖縄が押す玉城デニー氏が優位に立っている。
マスコミの報道では、まるで沖縄県民全てが米軍基地の撤去を訴えているかのように聞こえる。
しかし、それは間違いなのです。
実は世間の感覚と現地の感覚とでは、多少見解が異なるのであります。
それは、地元民が米軍基地から得られる収益があるからなのです。
上の図のように、沖縄県では米軍基地が大きく敷地を占めております。
ですから、沖縄と米軍の関係は切っても切り離せないのです。
特に沖縄県中部地区・北部地区は米軍施設が多数置かれているので、地元民に対して大きく経済効果をもたらしているのです。
ですから、米軍基地の経済的恩恵を殆んど受けない南部の那覇地区と中部・北部地区では事情がまた違ってくるのです。
話は古いですが、南沙織さんという元アイドル歌手がおります。
沖縄県出身で本土復帰前の1971年にデビューしていますが、
南沙織さんの義父は、米軍兵相手の飲食店を経営していました。
ですから、米軍基地の恩恵を受けていたのです。
また、フィンガー5 も沖縄県出身のアイドルグループです。
フィンガー5は元々ベイビーブラザーズというグループ名で活動していましたが売れず、本土復帰した年の1972年にフィンガー5 と名称を変えて再デビューを果たしています。
そして、『恋のダイヤル6700』や『学園天国』といった、後のアイドル歌手達がカヴァーする程の名曲を世に送りました。
フィンガー5 もまた父親が、米軍兵相手の飲食店を経営していました。
ですから、南沙織さんと同じく、米軍基地の恩恵を受けていたのであります。
このように、沖縄県では、米軍基地から受ける経済効果が大きいのです。
筆者が思うには、南沙織さんとフィンガー5は、政府主導の国策アイドルだと考えます。
沖縄の印象を良くする為の宣伝担当に任命されていたのだと推測されます。
そして、沖縄県から米軍基地が無くなったら、生活が成り立たない人々も実は大勢存在するのです。
これが、マスコミでは報道されない、本当の沖縄の事情なのであります。