0円起業はケチではない | トータルブランディング城岡崇宏

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0円起業のきっかけ
俺は20歳のとき小さなバーでアルバイトをしていた
働いて1年くらい経った頃だっただろうか・・・
開店準備をしていたら突然ビルのオーナーが現れ鍵を閉めるから出て行ってくれと言ってきた
訳が分からないまま店を出てビル会社の事務所で話を聞いた
家賃が3ヶ月近く滞納されていたらしい
確か3ヶ月分で75万円だった
店の経営者は当然連絡が取れず、その日はそのまま家に帰った

次の日、同じ職場の仲間と集まりいろいろ話をした
給料はもらえないのかな?社長はどこ行ったんだろう?お店を続ける事は出来ないのかな?
一晩考えた結果、みんなで金を出し合って店をやろうという結論が出た!
夢を膨らませ!3年後はあれをやろう!5年後はこれをやろう!・・・・
今考えると恥ずかしくなるような夢

早速、ビルのオーナーと話し合い・・・
しかし・・・
言われた一言、
「あのね、お店やるのにいくらかかると思ってるの?」
「保証金250万円、前家賃25万円、内装や仕入れだってかかるだろ?」
「それに、誰が経営者なの?赤字のときはどうするの?」
とにかく、いろいろ言ってきた
要するにダメだってことだのだろう

俺はどうしても納得がいかなかったよ
売上は300万円近くあるにもかかわらず店が潰れた
アルバイト店員だけで営業していた
滞納は3ヶ月までで、鍵を閉められたときに25万円さえあれば、まだ店を営業できた
納得できるはずがない!

それから何日も、ビルオーナーに相談をし続けた

若い事もあり、らちがあかないやり取りに俺は開き直ってしまい
ついに、暴言を吐いてしまった

「あのさ、あの日25万円あれば良かったんだろ?今すぐ家賃払うっていってんだ!保証金だって預かってんだろ~が」
「そんなに信用できないんなら、毎日1万ずつ日割りで払う、もし1日でも遅れたらすぐに出てくよ」
「ケチくせ~事言ってんじゃね~よ」

それでもダメなものはダメだった

みんな諦めモードの中、俺は諦めていない!完全に火がついていた
何が何でも店を復活させてやる

次に向かった先は不動産やだ
俺の全財産は50万円、これで出来る店を今すぐ紹介してほしい!とお願いした
でも、やはり、相手にされない
紹介はするけど、年齢的に審査が難しいとおもうよと言われた

こっちは300万円の顧客情報を持ってるんだ予定の半分以下で計算したって俺一人で100万円は売れる
とにかく金がかからない物件を紹介してほしかった

紹介物件の中に保証金は分割可能、内装は現状のままで家賃が20万円以下の物件を発見!
その物件とは、俺が働いていた、何度お願いしてもやらせてくれなかった以前の潰れた店
俺は、縁を感じながらも、100%に限りなく近いくらい諦めていた
このビルのオーナーとまた顔を合わせるとは、トホホ・・・って感じだ

もう、俺は、完全に開き直ってる
「全然、俺に言ってる事と違うんすね、要するに俺に貸したくないって事ですよね?」
「最後にもう一回だけお願いします」
「これでダメなら諦めます」
そして土下座してお願いしたのを覚えている

でも、結局ダメだった

いまとなっては、バカバカしい話だが、当時は本当に真剣だった
本気でお願いをした
売る自信もあった
金が無けりゃ何も出来ないのかって本当に悔しかった

結果的に、その後14坪の店を見つけ、30万円で契約
13年で、居酒屋、焼き鳥屋など、8店舗の店を経営した
おそらく8店舗の開業資金は800万円以下
一番大きい店は60坪、普通に考えれば1000万円や2000万円かかるだろう

今では、飲食店経営を止め、家賃のかからない、在庫を持たない、売り掛をしない、都合の良いことばかりを考えている
要するにケチなのかもしれない

自分の好きな事を、自分の一番得意な事にレベルアップさせる
これをするだけで、0円起業は可能だ
パソコンくらいは家にあるだろう、名刺くらい作る金はあるだろう、得意な事を必要な人に売ることもそんなに難しい事じゃない

どのように知ってもらい
どのように興味をもってもらい
どのように体験してもらい
どのように良い評価をしてもらうか

このサイクルを完成させるだけで、50万や100万は誰でも稼げる可能性は十分にあると思っている

最近は、会社の倒産やリストラで相談件数が増えている
ラーメン屋をやりたい、美容室をやりたい、共通していることは、資本金が無いということだ

いつも俺は言う
「借金0で50万円稼ぐのと、1000万円借金して50万円稼ぐのとどっちがいいですか?」と

「あなたのラーメンが本当に通用するなら、10席もあれば十分稼げるでしょ?」
「ラーメン屋は行列ができるくらいでちょうどいい」
「商品に圧倒的な良さが無いから、立地や内装や宣伝にお金がかかるんです」
「本物を追求すれば、小さな店でも十分に稼げますよ」
「もっともっと、商売の原点である商品力を極めて下さい」
「なぜあなたにしか出来ないのか?」
「その理由を聞いて納得ができたときに、初めて開業に向けての相談にのります。」

まあ、いつもこんな感じだね
知り合って仕事に結びつくまでに1、2年は平気でかかる
軽はずみに商売なんかやるもんじゃない

東北の震災から3ヶ月半、まだまだ先が見えない日本経済
こんな時代だからこそ、ビジュアルよりも中身が重要になってくる
安くて美味しいものを安心してたくさん食べたいのだ

俺は、個人や中小企業相手に商売をしている
正直、大企業のことは、よくわからない
小規模だから出来る強みを活かした戦略をどんどん提案したい

開業にお金をかけない分、お客様に還元する
0円起業はただのケチなだけではない