脱力論 | 谷口礼子オフィシャルブログ「じゃこのおもしろいこと」
同期の敷名めぐみ(いま広島の実家に帰っている)と、よく電話で話すのですが、
今日は「じゃこ、30代のいい感じに力が抜けてる」といわれました。

「力が抜けてる」という実感は全然なく、「疲れてるだけだよ」と返答しましたが、
そうね、昔と比べたら確実に力は抜けてるかもしれません。

どんなことでも、自分で何とかしなきゃいけないと思っていたし、
失敗したときは、自分の何がいけなかったのだろうと悶々と自分を責めていた20代。
……というか、私は物心ついてから結構ずっとそうでした。

今は、ある意味諦めたというか、
自分だけで何かを変えたり大きなことを成し遂げたりすることは、なかなかできないもんだなあと知りました。
もちろん、自分は全力で頑張るし、良かれと思ってすることばかり。
それでも、うまくいかないこともとても多いし、気持ちが通じず落ち込むことももちろんたくさんあります。
もうここまできてしまったら、自分の些細な何かが良くなかったとか、あの時こうしていたらとか、やる気の問題とか、本気かどうかとか、そんな自分本位の何かで、事態はそう簡単に好転もしないし、かといって悪くもならないのではないかと思い始めました。

頑張って、精一杯やるのは当たり前。
自分が何か事に当たる時、頑張らないとか精一杯やらないとか、そういう選択肢がない限り、
「頑張りが足りなかった」とか「一生懸命じゃなかった」とか、そういう言葉で言い訳する時間はもったいない。

ほんと、Twitterでも書いたことあるけど、
「できるかどうか決めるのは私じゃない」。
やってみた結果を評価するのは私じゃない。それはたくさんの私の周りにいてくださる皆様にお任せします。
だめなら続けることはできないでしょうけど、そんなことを恐れてなにもしないよりは、ダメでも一つずつやってみるに限ります。
せっかくわたしを選んでくださったんだから。

そして、とはいえ選んだ方にも責任があって、私だけの問題ではないのです。


というように考えて、あまり深く気にせず、来た球を必死に打ち返しておる今日この頃。


今日は稽古場に高橋茉琴ちゃんと榎本が合流しました。
あさってには早くも現地で事前リハーサル(稽古)です。
いまできることを、最大限に。
自分に嘘つかず、心を緩めて、最大限に傷つくことができる状態で、立てるようにしたいです。
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