
(1975〜)
NFL(:National Football League)のチームのロゴが入ったノートやバインダーが、横須賀市の山間部にある田舎の中学の机上に到達したのは1975年の4月だ。
NFLについて教えてくれたS君の出席番号は10番、私は11番で机が前後していたのは、中学2年になったばっかしの頃だからな。
白地に緑がきれいなNEW YORK JETSを気に入っていた。
ノートやレポート用紙は元より、26穴のルーズリーフ・バインダーやブック・ストラップも持っていた。学習塾通いにブック・ストラップを使用していたのは無論、大賀 誠を真似て。
エンピツ1本、消しゴム1コで四苦八苦していた父の時代とは隔世の感が甚だしいな。
マディソン・バッグが流行っていたのもその頃だ。
職員室は元より近隣の中学にまでその名を馳せていた、モノホンの不良と同級だったのは、中学2年と3年の2年間で、彼は通常の紺色ではなく、ド派手なオレンジ色のやつを持っていた。
「そーいうところがお前、オレをナメてんの」と、ナメてるのナメてねーのを教わったのが彼なら、「ズボンは腰で履くんだ!腰で!」と手取り足取り教わって、現在もその履き方でないと落ち着かん。
おもしれーもんだよな。今の種が結構、蒔かれてる。(笑)
「まだ、そんなもん持ってんのかよ?」と、NFLのチームのロゴが入ったグッズがダサくなるのはいち早く、ほんの一時期のブームに過ぎなかった。
パテント料だって発生していただろうに、発売元のmarumanはとっくのムカシに倒産してしまったのだろう、と思って、この度、敢えてWikiってみたら・・、
ええーーーっ!?!?!?
マジ知らなかった!
同社は元々、スケッチブック等の画材メーカーで、大変お世話になってきたどころか、先ず淡い草色の大判の〝DRAWING BLOCK〟は高校3年間の美術科で2冊。
〝図〟という漢字から考案されたという、黒と黄色の〝Sketch BOOK〟は、判型の大小に関わらず数冊。
〝CROQUIS〟の白クロッキー帳も数え切れないどころか、現在もLサイズとMサイズの新品を、常に最低1冊ずつは切らさないようにしている。
表紙が黒で10mmの方眼罫が入った〝Section 10〟もつい最近まで常備品だった。
超〜お得意様じゃないの!私。(笑)
〝CROQUIS〟には想い出がある。
横浜スタジアムのスコアボードの裏にあった美術予備校に通い始めた頃、先輩たちは、IZUMIYAという画材屋のオリジナルの黒いクロッキー帳を携えていた。
田舎の横浜でさえ、片道1時間のド田舎、横須賀市の山間部からの初心者にしてみれば、その黒いクロッキー帳に都会や熟練を勝手に想い描いていた。高3だったな。
その商品は横浜駅西口の相鉄JOINUSに在ったIZUMIYAでしか買えず、予備校は夜間部だったので、通学時に途中下車なんぞしていられん。
それでも、ようやく購入して使ってみたら、何だ?コレ。
クロッキー帳で重要な部分は当然、中身の紙だけど、それを取り巻く表紙、裏表紙、スパイラルリング(※ページを束ねている螺旋状の針金)すべてにおいてチャっちい。
クロッキーの半分以上は体力を伴うスポーツだ。
真夏の野毛山動物園で1日中、動物のクロッキーなんぞしてみろよ。クロッキー帳の造りなんぞ云々しているヒマなんぞ一切ねーんで。
NFLのグッズもそうだったけど、marumanの製品はとにかく造りがいい。必要以上に頑丈だ。
故に幾分、重量が嵩むものの、半世紀以上のツキアイで、今のところ不満を感じた記憶がまったくない。
そりゃあ、美大の購買店などで、もっと優れた舶来品に出会うことは度々あったが、同じ製品の新調に青山辺りまで出張って入手できればまだいいほうで、多くは再度、入手困難。クロッキー帳なんぞ、トイレット・ペーパーみたいなもん。なくなったらすぐに補充できないと困るもん。
今は1冊で数年でも、当時は1日で数冊なんぞザラだった。
価格だってIZUMIYAの倍とかじゃない。
せいぜい¥100とか¥150の違いで、使い勝手と、何よりも安心を手にできれば安いもん。
わざわざ横浜なんぞで途中下車して雑踏を泳がされなくても、予備校の近所のユーリン・ファボリや、横須賀の川島文具店、今、現在は某C県某U市の住宅地にひっそりと佇む、趣味の画材屋でも常備されている流通の充実さ!
画材をケチったら、ロクなことはない。
ツィーザーという先がL字型に曲がったピンセットを自宅に忘れて、新宿靖国通りのアドホックで急遽¥1,500くらいのを買って間に合わせようとしたら、それもまた何だ?コレ。左利きを眼中に入れてない。
それもまた予備校時代から使っている1本¥8,000くらいの黒いドイツ製は、今現在も机上のペン差しにテキトーに突っ込んだまま、唯の一度も研いだことは無論、磨いたことでさえ一度もがないのに、毎年毎年、ヤマザキ春のパンまつりのシールをきれいに貼るのに重宝している。
THE BEATLESのように(?笑)、marumanの〝CROQUIS〟にも赤バンと青バンがある。THE BEATLESの赤盤と青盤の中身は異なるが、〝CROQUIS〟の赤と青の中身はたぶんまったく同じ。
唯、青のほうが出荷数が少ないのか、人気が高いのか、赤はどこの画材屋でもどのサイズでも入手し易いが、青はやや困難。
今現在もLは赤でガマンしている。
こんなもんでもね、青持ってないと落ち着かないわけ。(笑)
それもまた予備校時代にありがちな、他の高校から通ってきていた女子辺りが発端だったりするものの、そいつはズバ抜けてデッサンが上手かった。マジ、やってるやつは青!初心者は赤!みたいな?
彼女からは後々「いらないからあげる」とDEEP PURPLEのLP『24 CARAT』を頂戴して、初めて聴いた「Woman From Tokyo」にぶっ跳んだオマケ付き。
青春なんぞ、そんなもん!(笑)
※文中敬称略
※画像:現在でも使用しているNEW YORK JETSの26穴式ルーズリーフ・バインダー。バンドで使う歌詞やコードを記したノートを収めている。下に敷かれているのが〝CROQUIS〟Mの青バン(手前)とLの赤バン(奥)。









