最初にお知らせします・・・
今回の記事、すんごく長いですッ!
休職の前半…1月~4月上旬くらいまでは、漫画を読むのがやっと(状況によっては、それすら苦痛でした)という状態だったのですが、4月半ばあたりから、とりあえず「本」が読めるようになってきました。
最初のうちは家で読んでいたのですが、「職場復帰」の時期が決まってからは、仕事を想定して
①出かける。
②一定時間、座って作業する。
③文章を読んで内容をしっかり把握する。
④ポイントをおさえる。
というリハビリを兼ねて図書館に通って読み、気になったポイントをスマホに、例えば、こんな感じで…
入力する(フリック入力ができないので、その練習も兼ねてます)という作業をしてました。
最初は興味があるものから読み始め、徐々に仕事に関連する本や“うつ”から回復したあと再発を防ぐのに役立ちそうな本を読むようにしていきました。
そんな休職期間に読んだ本のラインナップが、こちら。
「そもそも休むって何?」という疑問から手にした本たち。この年齢になって“休み方”を学ぶことになるとは…。
『休養学』に出てきた「活動」→「疲労」→「休養」→「活力」というサイクルが興味深かったです。
大好きな鳥“カラス”に関する本。
著者の松原始さんの本は過去にも何冊か読んでおり、そのリズム感がマッチしてとても読みやすかっので、今回長い文章を読む訓練をするににあたり「この方の作品なら、いけるだろう」と思い手にしたのですが内容も面白かったうえに、いい訓練にもなって、我ながらナイスな選択だったと思ってます。
久々の“シャーロック・ホームズ”本。実は、休職したときにホームズを全巻読みなおそうかな…と思ったのですが、心理的に不安定で、特に“タヒ”に対する恐怖感がすさまじくて、フィクションでも“●人事件”とかを受け入れることができなかったんですよね。
その点、この本は物語に出てくる“建物”をテーマにしているし、カラーイラストも奇麗だったのでホームズの世界観を絵本感覚で楽しむことができました。しかし、よくこんな企画思いついたな…w。
精神科医・樺沢紫苑さんの本。樺沢さんは僕にとって“うつ病治療”における師匠的存在。今続けている“朝散歩”も、はじめたきっかけは樺沢さんで、インスタやYouTubeもたくさん見て“うつ病”に関する様々なことを勉強させてもらい、そこから著作も読んでみよう…という感じで図書館に蔵書されていたものを手当たり次第読みました。
樺沢さんの著作は“エビデンス”をしっかり提示しておられるので、とても信頼できましたし、“うつ病”再発を予防や、気分を安定させる方法、仕事の進め方など、たくさんの情報を得ることができました。これからもいろんな著作をチェックしていこうかな…と思ってます。
最近、美術館に行く機会が増えてきたので“絵の見方”の勉強になれば…と思い手にした1冊。「作品の中にある要素から解釈を積み重ねる」という言葉は、印象的でした。
“行動経済学”はかねてから気になっていたジャンルなので、まずは初歩的なものから…と思い、ぱっと見で読みやすかったこの2冊をチョイス手。
人の行動に様々な影響を与える心理効果など、このジャンルは奥深くて面白そうなので、これから先も色々読んでみたいですね。
新刊として書店に並んでた頃から気になっていた1冊。
“データ”を正確かつ冷静に分析することの重要性を説いた本。悲観的に見ることが多い世界情勢ですが、データで分析すると、実は確実に良くなっている…というのは、目からうろこでした。
この記事の冒頭に掲載したメモは、これからも折に触れて読み返そうと思います。
気分が落ち着いてきたあたりで“ビジネス本”も読んでみようと思い選書するためのカタログ感覚で手にした1冊。
見開き2ページで簡潔に内容がまとめられているので、これだけで実際にその書籍を読んだ気になれる構成が見事!興味を持った書籍をいくつかピックアップし図書館にあるものを手にしてみました。
さきほど紹介した『2分で…』に掲載されていた作品のうち、休職期間中に手にすることができたのが、この2冊。
『問題です…』は大ヒットした「さおだけ屋はなぜつぶれないのか?」の著者が手掛けた会社の会計・経理に関する本。
仕事で経理もやっているので、今一度基本に立ち返ってみようと思い手にしたのですが、多くは知っていることでしたw。とはいえ、いざ他人に自分のやっていることを説明しようとすると、なかなか言葉に変換できなかったりするので、「そっか。こうやって伝えればいいんだ!」と、いい勉強になりました。
この本は、会計や経理を知らない方が読んでも「面白い!」って思えるんじゃないかな…。
『自分の箱から…』は人との接し方に関する本。僕が“うつ”に陥った原因の1つが「仕事をひとりで抱え込んだこと」だと自認しているので、自分の「箱」からどのようにして外に出るか…他者と接していくか…を学び直そうと思い、手にしました。
そもそも僕が「箱」に入ってしまう原因、その「箱」に閉じこもっていることから始まる悪循環…。身に覚えがありすぎて愕然としましたね…。
これもポイントをスマホにまとめてあるので、折に触れて読みなおそうと思います。
これ、まさに僕のことですね…(;^_^A。これが重なりに重なって自爆して休職に至った経緯があるので、その治療方法を見つけるべく手にした1冊。ユニークな対話形式で進んでいるので、核心をつかれてドキっとさせられることも、すんなり受け入れることができました。
うん、もっと人を信用しよう…。
マキャベリの『君主論』は、当時カトリック教会から「悪魔の書」扱いされて禁書扱いされた“いわくつき”の本なのですが、リーダーシップに関する冷静な見解もあることから、ひそかに読んでる経営者・管理職も多いのだとか…。
リーダーとして「厳しい目を持てなかったこと」もまた、自分ですべてを抱え込むに至った一因。
まぁ、このとおりやったら部下から嫌われること必至ですが…(;^_^A、こういう冷静で厳しい面も持たなきゃな…と勉強させられました。
自分で抱え込んでしまう理由として、他人との交渉に対する恐怖心や駆け引きに対して引け目を感じてしまうこと があったので、それらを克服するヒントになれば…と手にした1冊。
心理をつかむには、まず相手をつかめ。肝に銘じます。
お堅い本ばっか読んでても疲れるのでw、息抜きがてら読んだ絵本。
映画が公開されたとき、観に行こう思いつつも行かずにいて、うやむやにしてたのですが、ようやく物語を知ることができました。
ストーリーも絵も美しくて、うっとり気分に浸れました。
2023年3月に亡くなられた、坂本龍一さんの自伝。
自分に残された時間を悟りつつも、音楽を続け、未来の社会のために行動して…。覚悟を決めた男の“生きざま”に、心を打たれました。
僕は特定の信仰を持たないのですが、身近なところで言えば寺社仏閣を観光してますし、例えば今の世界情勢とかだって“宗教”の影響は多分にあるはずだし…と、興味自体はあるんですよね。
とはいえ、それぞれの宗教についてディープに学ぶのは躊躇してしまうので、最低限のことを抑えておければ…と思い手にした1冊。
各宗教の特徴を、成り立ちや信仰の対象、宗派、お祈りの方法、死生観などについて簡潔にまとめられているので、とてもわかりやすかったです。
“雑談”はあまり得意ではない…と思っているので、会話術の見直しをすべく手にした1冊。
「話題がないとき」「意見が食い違うとき」「複数人と話すとき」と様々なシチュエーションについて整理して実践的に説明されているので、とてもわかりやすかったです。ポイントは、しっかりメモしてスマホにw
休職期間中はまったく“お酒”を呑んでいないし、初期の頃は興味すらわかなかったのですが、先月末あたりからようやく“お酒”に対する興味も戻ってきまして…。とはいえ、今は治療が優先!
そんなワケで、口ではなく“目”と“頭”で楽しもう…と思い、大好きな“ウイスキー”に関する本を読んでみました。
ウイスキーの産地や、製造方法、飲みかたや味の表現方法、銘柄別の特徴など、今まで曖昧に覚えてたことが、整理できました。
5年ほど前に『古事記』のマンガ版を読んで以来、『古事記』を読んでみたい…と思いつつ放置していたので(;^_^A、「いい機会だから読んでみるかー。でも、やっぱ現代語訳はハードル高そうだしな…」と思いながら図書館の棚を眺めていたときに見つけた1冊。
『古事記』『日本書紀』それぞれの特徴から物語のあらすじ、2作品の相違点などが整理されていて、とても読みやすかったです。
日本人のイマジネーションっって、昔からすごかったんだなぁ…。
「今の政治家は気に入らない。そのくせ、わかったフリだけして実は何も知らない。」のが今の自分なので、せめて基本だけは押さえなおそうと思い手にした1冊。
さすが池上彰さん。とてもわかりやすい一方で、池上さんらしい痛快なコメントもあったりして、堅苦しい話題にもかかわらず楽しく読むことができました。
民主主義について、“政治家を信用していないシステム。信用していないのでダメならすぐ辞めさせることができるしくみ”と解説されていたのが、とても印象的でした。
来月は、参議院選挙ですね。
僕は経営者ではないのですが、経営者と近距離で働いている身ではあるので、彼らの話題についていけるよう勉強しなきゃ…と思いながら図書館の本棚を物色していたときに見つけた1冊。
“経営学”の成り立ちや歴史、専門用語の解説、最新のトレンドまでとても幅広い内容でありながら、文章自体はとてもわかりやすい!
今回出会った中で一番印象に残ったし、購入して手元に常備しておいてもいいんじゃないかな…と思えた1冊。
著者の“あとがき”も印象的で、特に気に入ったところはスマホにメモしてあります。
ビジネス書の古典を読みたくて手にした1冊。
大変恥ずかしい話ですが、買って持っていたにもかかわらず結局読まないまま手放してしまったので、今回を機会にしっかり向き合うことに。
マネジメントの歴史から役割、責任、求められる資質、あるべき姿勢、などが、冷静かつ情熱的に書かれていたのが印象的。
ドラッカーってこんな“熱い人”だったんだ…と、別の意味でも刺激になりました。
数年前から書店で“地政学”という言葉をよく目にしていたし、今の世界情勢についても色々思うことはありつつも「なぜ、こうなったのか?」は理解できていないので、勉強してみようと思い手にしてみました。
地政学の成り立ちや、最低限抑えて置きたい専門用語の解説ののちに、世界各地で起きている問題について見開き2ページで簡潔に説明さえているので、とても読みやすくわかりやすかった!
本で得た情報はこの先、世界情勢に関するニュースに関する判断基準になりそうです。
ここ数年、忙しさにかまけてまともに読書できていなかったので、読書習慣を取り戻すいい機会になりましたし、先日書いた運動同様、回復期にこれだけの数量の本を読むことができたことも、復帰に向けた自信になりました。
☆おまけ
休職期間中にお世話になった、図書館。
隣町の図書館で、地元の図書館より規模が大きいので、様々な本に出会うことができました。